“深夜のシムレース禁止令”を否定するフェルスタッペン。不調の原因との指摘も一蹴「昔からやってたし、僕はそれで3回F1王者になっている」
ここまでポイントリーダーにつけながらも、直近数レースでは勝利から遠ざかっているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。その不調ぶりに、深夜までシムレースに興じていることがF1でのパフォーマンスに影響を与えているのではという指摘まで出るようになったが、本人はそれを一笑に付した。 【動画】F1ドライバーのエステバン・オコン、お台場カートコースをA110で爆走! フェルスタッペンは先日行なわれたハンガリーGPで表彰台を逃し5位。戦略が噛み合わず追い上げのレースを強いられる中で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜きにかかって接触するなど、踏んだり蹴ったりのレースとなった。レース中のフェルスタッペンは明らかに苛立っているように見え、無線での過激な発言も話題となった。 そんなフェルスタッペンは、決勝日の午前3時までiRacingのスパ24時間に参加していたことでファンから批判を浴びた。そしてこのことについてレッドブルとの話し合いがあったようだが、チームのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンがレース週末に夜遅くまでシムレースに参加するのをやめることに同意したことを匂わせていた。 レッドブル傘下のSpeedweekに対し、マルコはこう語っていた。 「彼がハンガリーの週末で深夜までシムレースをしていたのは、彼のチームのドライバーがキャンセルしたからに過ぎないが、いずれにせよ、我々は今後彼が夜遅くまでシムレースをすることはないだろうということで合意している」 一方のフェルスタッペンは、シムレースがF1に与えた影響について否定。レッドブル側からシムレースについて禁止されているわけではないとして、今後も両立をしていくと語った。 「それについて話はしたよ」とフェルスタッペン。 「いずれにしても、他にシムレースは予定されていないから、誰も心配する必要はない」 「だから禁止されているとか、そういうことじゃないんだ。僕が彼らのプライベートな時間に対してとやかく言う必要はないし、それは彼らから僕に対しても同じだ」 「3時までレースをすることは今に始まったことでもない。僕の人生においてはとても重要なことなんだ」 フェルスタッペンはまた、イモラで行なわれたエミリア・ロマーニャGPでも深夜にシムレースをした後に優勝したことを指摘し、ハンガリーGPで表彰台に上がれなかった理由をシムレースと結び付ける人々に困惑している様子だった。 「(人々は)レースに勝てない時非難するものだ。『ああ、彼は3時まで起きていたのか』とか『体重が1キロオーバーしていたのか』とかね。レースで勝てないときには、常にそういった議論になる」 「でも例えば、イモラで僕はレースに勝ったけど、(シムレースとF1を)両方やっていた。僕は2015年からそうしてきたんだ。だから僕にとっては(レースに向けた)準備において何ら変わるものではない」 「要するに、僕は3回ワールドチャンピオンになっているし、自分に何ができて何ができないか、よく分かっている。いつも自分に厳しいし、何が許されて、何が許されないのか、これまでのF1での経験でよく分かっている」
Filip Cleeren