【ジャパンC】ドウデュースは併せ馬で連勝仕上げ!武豊騎手は日本の総大将としての出陣に意欲「自信を持って乗りたい」
国内外の強豪が集うジャパンカップの追い切りが20日、滋賀県の栗東トレーニングセンターで行われた。日本の大将格、ドウデュース(栗東・友道康夫厩舎、牡5歳)は併せ馬で余力たっぷりにスピード感あふれるフットワークを披露し、サンスポ調教評価は最高の『S』。主戦の武豊騎手(55)=栗東・フリー=は、日本代表の底力を見せることを誓った。 栗東トレセンのポリトラック(P)コースで、抜群のスピード感を披露した。ドウデュースが併せ馬で最終追い切り。この日は騎乗しなかった武豊騎手だが、日本の総大将としての意気込みを問われると、眼光を鋭くしてキッパリと答えた。 「これだけの馬ですし、自信を持って乗りたいと思います。みなさんも期待してくださっているので、期待に応えたい気持ちが強いです。勝てるように頑張りたい」 ベトルス(1勝)を2馬身ほど追いかけてスタート。大きなストライドでじわじわと差を詰めると、直線入り口で馬体を並べる。馬なりのままラスト1ハロン11秒7(6ハロン87秒1)で併入した。 主戦が騎乗した1週前は、栗東CWコース3頭併せで6ハロン80秒9─10秒9の好時計を叩き出し、サンスポ調教評価は『S』。「(1週前の)動きは本当によかった。馬体はパーフェクト。落ち着きも昨年以上にあるかな。馬が、非常にやることを分かっているなと感じますね」と心身両面に太鼓判を押した。 1週前にCW→当週がPは、快勝した天皇賞・秋と同じパターン。友道調教師が「(東京への)輸送もあるし、疲れが残らないように」という〝連勝仕上げ〟だ。 今回のジャパンCには海外から3頭が参戦。大将格は昨年の英&愛ダービーなどGⅠ6勝のオーギュストロダンだ。くしくもその父は武豊騎手が手綱を取り、2005年の3冠馬に導いたディープインパクト。ディープに国内で唯一、土をつけた(同年有馬記念)のがドウデュースの父ハーツクライ。運命の一戦だ。 「(オーギュストは)ディープの最終世代で、欧州最強馬と言っていいと思う馬。その馬がラストランでジャパンCに来るということは非常に、非常に大きいこと。たまたま私がハーツクライ産駒で一緒に戦うということは、競馬は改めて面白いなと思います」