貯金0円から8年で3,000万円!2児のママ・元証券ウーマンが実践する「お金を貯める」5つのルール【節約のくふう】
「生活費管理」「貯まる仕組み」「ゆる投資」のバランスで、資産を育てる
♦️家計の余力分を「投資」にあてる 夫婦の収入を1本化して、生活費管理の合理化を進めたことで、家計に投資の余力が生まれたさぶさんの家庭。 実践している投資は、株価の動きに心をすり減らさずにゆるく行う“ゆる投資”です。 基本的に、比較的リスクが低いとされる金融商品、少額から積み立てられる投資信託、長期保有できそうな株、実生活に役立つ株主優待が贈与される株などを選んで分散投資をしています。 「特に、2024年にスタートした『新NISA』は、非課税の投資限度額が1,800万円に増え、売るとまた非課税の枠が復活するなど、以前のNISAと比べて大きくパワーアップしています。もちろん、生活に無理のない範囲でやるのが大原則ですが、まだ始めていない方には本当におすすめしたいです。 『新NISA』では、定期的に決まった額を継続して購入する“つみたて投資枠”と、自分の好きなタイミングでまとめて購入可能な“成長投資枠”のどちらもできるようになり、私も両方活用しています。 “成長投資枠”では米国株を毎月積み立てで購入しているのと、株価を見て株主優待や配当が期待できる日本株も購入しています。(“つみたて投資枠”は対象が投資信託のみなので、米国株の積み立てには“成長投資枠”を使っています。) 為替の影響や外国経済の動向などを見ていると、なかなか勇気が出なくて買えない事もあると思います。そんな時は、価格が高いときも低いときも一定の金額を購入して積み立てる“ドル・コスト平均法”という考え方も参考になるかもしれません。ぜひ調べてみてくださいね」 ♦️新NISAを始めたい…けど、どうしたらいいの? さぶさんによれば、新NISAの初心者が直面するのが、こんな“壁”なのだとか。 「新NISAを始めるにあたり、口座開設の最初のステップが“障壁”になっているケースが少なくないようです。証券会社に足を運ばなければならないのか、どうやって現金を株に変えるのか、手数料がお得なのはどこか……といった疑問を抱えたまま、動き出せずにいる人も多いのではないでしょうか。 最近はネット証券のシステムが本当に便利になっていて、スマートフォンでも口座を開設できますし、手数料も安いです。 私が主に使っているのは『楽天証券』で、同じ楽天グループの『楽天銀行』の口座と連携して、そこから投資資金をNISA口座に入れています。これから始めるなら、『楽天証券』『楽天銀行』の口座をそれぞれ開設して、口座連携サービス『マネーブリッジ』に登録するのがおすすめ。付与された楽天ポイントも投資に使えるので便利です。 最初はどの銘柄に投資するか悩むと思いますが、楽天証券のランキング上位に入っている投資信託を選ぶと失敗が少ないのではないでしょうか。 株主優待目的で、まずは自分が安心してお金を預けられそうな会社の株を一度買ってみる、というところからスタートしてもいいかもしれません」 最後に家計管理の一環で“ゆる投資”を試したいと思っている読者にアドバイスをいただきました! 「投資における個人の武器は“時間”だと言われています。企業と違って毎年の決算期などを考える必要がないので、自分のペースで長期間保有できるため、長期的な視野でリターンを目指せます。相場の値動きが激しく、心をかき乱される日があるかもしれませんが、私は株価の動きに一喜一憂しないようにしています。 NISAも投資なので、もちろんリスクはゼロではありません。ですが、持っている資産の余裕分を銀行に入れたままにするか、信頼できそうな企業や投資信託に預けて運用してもらうかの違いだと考えれば、まずは小額からでも、チャレンジする意味は大きいと思います」 さぶさんの【家計管理のくふう】 お金を貯める5つのルール! 1:家庭の「収入・支出」を1本化してムダを探す 2:「家計簿アプリ」でお金の流れを可視化する 3:無理せず続けられる「貯まる仕組み」をつくる 4:ポイントだって立派な「資産」! 5:家計の余裕ができたら、「ゆるく投資」して気長に保有 「学生時代に私自身がお金で苦労したので、節約や“ゆる投資”を通して、まずは子どもの教育資金をしっかり用意しておくことが一番の目的なんです」と語るさぶさん。 貯蓄の目的や、目標の資産額を考えながら、貯まる仕組みを少しずつ整えていくことは、家族のこれからの選択肢を増やすことにもつながりますね。 構成・文/北川和子 撮影/玉井美世子
【教えてくれた人】
さぶ さん 国立大学経済学部を卒業し、野村證券株式会社に総合職として入社。その後、IT企業に転職し、フルタイムで働きながら小学生の子ども2人を育てている。 著書に『貯金ゼロから「貯め体質」』『お金が増える「ゆる投資」デビュー』(ともにKADOKAWA/1,430円・税込)がある。 自身の暮らしや経験を発信するインスタグラム(@sabu_1985)は、2024年4月現在フォロワー22万人を超える人気アカウント。
kufura編集部