この秋、岡山県の北部へ! クリエイター百花繚乱「森の芸術祭」に行こう!!
参加アーティストは、世界13ヵ国の40名。国内からは、坂本龍一+高谷史郎、森山未來、川内倫子、蜷川実花、妹島和世など22名(地元岡山のアーティスト5名を含む)、海外からは18名。イタリアの国宝級アーティストとされるパオラ・ベザーナなど、日本初お目見えのアーティストも参加する。
「ペインターや写真家などのアーティストだけでなく、音楽家、建築家、染色家など、さまざまなクリエイターが参加しています。今回、会場内にあるカフェではオリジナルのパフェを、ツアーコースでは昼食のお弁当を出しますが、パフェやお弁当も作品のひとつ。それらをつくるパティシエとシェフも参加クリエイターととらえています」
どのエリアにも「サプライズを仕掛けました」
前述のように、この芸術祭のキーワードは「誘惑」だ。 「これまで私は、世界のいろいろな芸術祭を手がけてきました。もちろん、どの芸術祭でも場所の特性は活かすのですが、今回は、行ったことのない場所、まったく知らない場所に行く際、人は何をモチベーションにするのか? ということを考えたんです。そして思い至ったのは、『あれがあるから行こう!』という誘惑ではないかと。そこで各エリアに、驚き、感動、わくわく感、ときめきといった感情を呼び起こす、サプライズを仕掛けました」 開催エリアが12市町村にまたがる本芸術祭。時間に余裕があるなら、レンタカーで2~3日かけて回るのが理想だが、そうはいかないという人も多いだろう。時間が限られている場合、「どうしても、誰それの作品がみたい」とか「このエリアに魅力を感じるからそこに行く」など、前もってのセレクションが必要になってくる。
「自分はどの魅力に合いたいのか、ということですよね。それぞれの好みで訪れるエリアを決めて、余裕があれば、もう1~2エリアに足を伸ばす。そんな方法がベストだと思います。どこのエリアに行っても後悔はさせません。『来てよかった』『素晴らしい体験だった』と思っていただけるように、ピンポイントで仕掛けを用意していますよ」 会期は9月28日~11月24日まで。何に誘惑されたいのか、じっくり考えてから出かけたい。 text:佐藤美由紀