パサートが欲しい!新型「VW パサート(B9)」が日本上陸
フォルクスワーゲン パサート(Volkswagen Passat):9代目となるVWパサートが日本上陸を果たした。我々は、その中でも注目のプラグインハイブリッドモデルの「VW Passat eHybrid Elegance」に試乗することができた。
VWパサートは1973年、ゴルフより1年先にデビューした生誕51年を迎えたフォルクスワーゲンのメインストリームである。販売台数も3400万台とゴルフよりも多いのである。2022年のデータではティグアンが1位で、パサートは2位。ゴルフは5位なのだ。 日本には「サンタナ」の名前で2世代目のパサートが販売され、3世代目(B3)からパサートとしてセダンとステーションワゴンが販売されてきた。また、細かいことになるが、パサートはビッグマイナーチェンジで型式を変えてきたので、シャシーを含むフルモデルチェンジでカウントすると「B9」は7代目とも言える。 この新型でステーションワゴンのみとなったが、名称は「パサート ヴァリアント」でも「パサート ワゴン」でもなく「パサート」である。セダンが廃されたのが残念でならないが、時代の流れには逆らえないといったところか。
50ミリ延長されたホイールベース
新しくなったシャシーからみていこう。プラットフォームは定評のEQBの進化形「EQBevo」となり、ホイールベースは先代より50mm長い2840mmとなった。スリーサイズは4915mm×1850mm×1500mmで先代より145mm長く、20mm幅広い。横から見ると明らかに長く、それは室内長にしっかりと反映されている。 新開発のDCCプラスと圧縮・伸側2バルブ技術により、パサートは先代モデルよりもさらにバランスが取れている。
経済的なエントリーレベルのガソリンエンジンを搭載
「eTSI」は、150馬力の1.5リッター4気筒DOHCガソリンターボエンジンと48ボルトのベルトスタータージェネレーターが搭載された。この小型電動モーターは、動力を呼び出す際に内燃エンジンをアシストし、ガソリンエンジンのスイッチを完全に切って惰性で走行することもできる。トランスミッションは7速DSG。この組み合わせで、燃費はリッターあたり18.5kmとなっている。
「TDI 4MOTION」は193馬力の2リッター4気筒DOHCディーゼルターボエンジン。7速DSGとの組み合わせで、このディーゼルバージョンの燃費は、リッターあたり16.4km、400Nmという十分なトルクと驚くほど滑らかな走りが期待できる。