パサートが欲しい!新型「VW パサート(B9)」が日本上陸
プラグインハイブリッドは142kmの電気のみでの走行が可能
「e-Hybrid」は最高出力150馬力の1.5リッター直4インタークーラーターボエンジンに電動モーター、6速DSGを組み合わせた、システム出力204馬力のプラグインハイブリッドモデルである。25.7kWhのリチウムイオン電池を採用して、電気だけでのEV航続距離は142kmとされている。
パサートが欲しい!
日本導入となったのはマイルドハイブリッドの「eTSI」、ディーゼルの「TDI 4MOTION」プラグインハイブリッドの「e-Hybrid」の3タイプである。試乗にあたては、B9の目玉とも言うべきプラグインハイブリッドの「VW パサート e-Hybrid Elegance」を選択した。 我々は車を運転して思った。パサートが欲しい!クルマに座ってエンジンをかけ、最初の数メートルで思い知らされた。パサートは堂々と、安全に、静かに、そして遊び心たっぷりに走るではないか! 1.5リッターエンジンはフル加速したときにも存在感を伝えてくる。そして、レッドゾーンに向かってかなり熱心に、そして特に自信をもって突っ走る。排気量がもう少し大きければ、走りのスムーズさとノイズの発生が改善されたに違いない。それでもパーシャルスロットルでクルージングしているとき、「e-Hybrid」はとてもお行儀がよく、振動もなく、ゆったりとうなる。
パサートは伝統的に空力性能が高いのだが、新型のCd値も注目に値する。多くの微調整、フロントエプロンのエアカーテン、新型エクステリアミラー、ルーフエッジスポイラー、リアの流線型形状などにより、0.25(先代: 0.3)となっている。それにともなって、VWは車内の制音声も高く、ロードノイズはほとんど聞こえない。
さらに高まったボディ剛性と、4輪独立で可変制御するDCC Proによって、フォルクスワーゲンに共通の直進安定性に加えて、パサートは決して不正確さやスポンジーささえ感じることはなく、高速コーナリングはもちろん、つづら折りのカーブもハンドル操作に従って安全にクリアしていく。明らかに先代よりも走りの質が向上していることがわかる。