横浜F・マリノス史上最高! “化け物”となった下部組織出身選手(1)「すべてはマリノスの…」攻守で輝く最高のリーダー
J1リーグ5回、天皇杯2回などの優勝を誇る横浜F・マリノス(横浜マリノス時代を含む)。そんな同クラブが築いてきた歴史の中で、下部組織出身選手たちの輝きは欠かせなかった。今回は、横浜FMの下部組織出身でクラブの成功に大きく貢献した選手をピックアップして紹介する。(ホームグロウン選手が選出対象。在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考)
MF:喜田拓也(きだ・たくや) 生年月日:1994年8月23日 在籍期間:2013年2月~ クラブ通算成績:318試合5得点5アシスト 喜田拓也は、小学生のときに横浜F・マリノスの下部組織に加入して、順調にカテゴリーを上げていき、2013年にトップチームに昇格した。2015シーズンからコンスタントにプレーするようになってレギュラーに定着すると、2016シーズンのジュビロ磐田戦で初得点を記録した。 運動量が豊富な喜田は、危険察知力が高いボランチで、相手の攻撃の芽を摘むことができる。特に際立っているのはインターセプトの回数で、『jleague.co』のデータによると、2023シーズンはリーグ10位、クラブ最多の「6」を記録し、今季もここまでリーグ9位、クラブ最多の「3」を記録している。攻撃時はパスを散らしてビルドアップの中心となり、攻守両面で存在感を発揮する選手だ。 キャプテンに就任した2019シーズンは、33試合に出場して15年ぶりのリーグ優勝に貢献し、ベストイレブンに選出された。その後もキャプテンとしてチームをけん引し続けている。 今季も過密日程のチームで不動のレギュラーとして戦い続ける喜田は、5月19日のFC東京戦で、渡辺泰基の負傷に伴って本職ではないセンターバックに入ることもあった。 「すべてはマリノスのため」。喜田は、今季のキャプテン就任が発表された際にクラブ公式サイトでこうコメントしていた。下部組織から頼れる主将が育ったことは、クラブにとってもファンにとっても誇らしいことだろう。
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