松山英樹の今季最終戦は2位。1月の開幕戦まで「どう調整するか考えたい」優勝は大会記録更新のM・マクグリービー
国内男子ゴルフツアーのダンロップフェニックストーナメント最終日が17日、宮崎市のフェニックスCCで行われ、通算13アンダー3位から7打差逆転を目指した松山英樹は6バーディ、1ボギーの5アンダー66で回り、通算18アンダーでショーン・ノリス、アクシャイ・バティアと並び2位で4日間の戦いを終えた。単独首位でスタートした米下部ツアー3勝のマックス・マクグリービーが2バーディ、ボギーなしの69でまとめ、大会記録を1打更新する通算22アンダーで初優勝を果たした。アマチュアのホープ松山茉生は1イーグル、5バーディ、2ボギーの5アンダー66と伸ばし、通算イーブンパー58位だった。 松山英樹のドライバーショットを練習場で撮り下ろし
松山英樹は最後まで逆転をあきらめなかった
大会記録に並ぶ最終日7打差逆転Vは幻に終わった。 松山英樹は5つスコアを伸ばしたが、最後はマクグリービーに4打届かず2位で終戦。18番で相手のウイニングパットを見守ったあとは、勝者の背中を2度たたいて祝福の気持ちを伝えた。 ホールアウト後は悔しさを胸にしまって冷静に試合を振り返った。決勝ラウンド2日間とも同組だったマクグリービーは4日間72ホールでたたいたボギーは第1日の17番だけという内容に「4日間1ボギーで回られたら厳しいですよね」と独特の言い回しで相手のプレーをたたえた。 5番で右奥から3メートルを入れてこの日初バーディ。7番パー5では2オン2パットのバーディ、続く9番でも5メートルのバーディパットを沈めて首位に5打差でハーフターンしたが、10番でティーショットを曲げてボギーとし、追いかける勢いにブレーキがかかった。 「7つ差があったので、最初からプレッシャーをかけていかなきゃいけないところで、なかなか思うようにスコアを伸ばせなかったですね。9番を終わって5打差でターンできたので、10番で相手が曲げたところで『ここだ』と思ったところで自分が曲げてしまったので『ああ、もう無理だな』と」
それでも最後まであきらめないプレーを見せた。今大会が今季日本ツアー初参戦。大勢のギャラリーの声援にこたえるためにも、ホストプロの責任を果たすためにも、集中力を切らすことはなかった。 11番でバーディを奪ってバウンスバックを決めると、13番で奥バンカーから1.5メートルに寄せてスコアを伸ばした。17番パー3も第1打をピン右4メートルに乗せてバーディを奪って4打差まで詰め寄り、マクグリービーにプレッシャーをかけ続けたが、最後まで相手の背中は遠かった。 「(パットは)特に10、12、14とか入れられたら、もうちょっとはプレッシャーをかけられたかなと思いますけど、全部外してしまったので、戦い、終わっちゃったなという感じでしたね」 今秋からショットについて新たな取り組みを行っている。今大会の2位にもある程度の手ごたえを得た様子で「いい部分もありましたし、もちろん悪い部分のほうが多かったんですけど、こうして上位で戦えたというのはプラス。悪い状態ながらもバーディを獲れていましたし、そこはよかったと思います」と自己評価した。 今大会は自身の今季最終戦。来季は1月のザ・セントリー(1月2~5日、ハワイ州)からスタートする。 「(来季へ向けて)まだ1カ月ちょっとありますし、年明けに向けてどう調整していくか考えたい」 国内今季最初で最後の試合を終え、早くも来季に照準を絞った。
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