【女子ゴルフ】シード権喪失者10人の平均年齢は27.3歳… 若手が中堅やベテランを押し出す流れが加速!?
笠りつ子は55位でQT回避
◆国内女子プロゴルフ 大王製紙エリエールレディス 11月14~17日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6575ヤード・パー71 【写真】これがシード喪失選手“国内組”の8人です
「大王製紙エリエールレディス」大会終了後にメルセデス・ランキング50位以内の選手が確定したが、一方でシードを落とした選手たちは来季出場権をかけて、11月26日から始まるQTファイナルステージに進むことになる。
今季シード選手として参戦し喪失した者は10人。メルセデス・ランキング54位の仁井優花、同55位の笠りつ子はシードを落としたものの、同51~55位の来季前半戦出場権(第1回リランキングまで)は獲得。なんとか55位に入った笠は「QT行きも覚悟していた」が、ギリギリのところで回避した。 同66位の後藤未有、同81位の永井花奈は4日間を戦い抜いたが、シード獲得条件に届かず、無念のシード落ちとなった。 また、2日目に予選落ちした宮里美香(65位)、小滝水音(67位)、菅沼菜々(79位)、濱田茉優(80位)もシード落ちが確定。米ツアーを主戦場にする吉田優利(71位)と稲見萌寧(126位)もシードを落としたが、複数年シードを保持している。 同69位でランキングでのシード獲得には届かなかった永峰咲希は、2020年「日本女子プロゴルフ選手権」優勝によって付与された3年シードを行使しており、来年が最後の年になる。
永井花奈はQT行きに「そこまで重く考えていない」
2年保持したシードを失った永井は、同大会を通算10アンダーの22位タイでフィニッシュしたが、シード獲得には優勝が条件だった。「優勝するしかシード獲得の方法がなかったので、そこまで重くは考えていません。1年を通してかなりひどいゴルフでしたが、QTに向けてはいい状態で終われたかなと思います。不安もあるけれどやらなきゃいけない。がんばるしかない」と前を向いた。 後藤もシード獲得には単独2位が条件だったが、通算3アンダーの45位タイで終え、2年守ったシードを落とした。「QTも通らないようでは、どのみちレギュラーツアーで戦っていくのは無理だと思います。落ち込んでもしょうがないので、すぐに切り替えて次の準備を始めるしかないです」と意欲を燃やす。 ちなみにメルセデス・ランキング50位までのシード選手の平均年齢は26.8歳、シード権喪失者10人(前述した選手のうち永峰は除く)の平均年齢は27.3歳。若手が中堅やベテラン選手を押し出す流れは、来年以降も続くだろう。シード選手の入れ替えはさらに激化しそうだ。
キム・ミョンウ