天皇ご一家の大切な「家族」 愛子さまが出すフードボールに「ぎゅうぎゅう」の子猫たち 愛子さまの腕からはみ出した子犬のフワフワの尻尾
12月1日に23歳の誕生日を迎えられた、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま。宮内庁はこのとき、ご一家と暮らしていた愛猫の「みー」が8月に皇居で息を引き取ったことを明らかにし、その死を悼む愛子さまのお気持ちを伝えた。天皇ご一家のプライベートな空間を映した映像には、猫の「みー」や「セブン」、「ニンゲン」、犬の「由莉」など大切な「家族たち」がたびたび登場する。その映像や写真からは、ご一家の愛情深いまなざしが伝わってくる。 【写真】しゃがむ愛子さまとフードボールに「ぎゅうぎゅう」の子猫たちはこちら! * * * 東宮御所の庭でしゃがみ込んだ幼い愛子さまの前で、茶トラやキジなど4匹の小さな子猫たちが、銀色のフードボールに集まり、ごはんを食べている。 心が和む風景を写真に収めたのは、天皇陛下と雅子さまだ。 学習院初等科3年生だった愛子さまの部屋の前に現れるようになった子猫たちに、愛子さまがエサをあげて世話をするようになったのだという。 これは、今年春の園遊会で、皇后雅子さまが現代美術家の横尾忠則さんと夫人に見せた写真だ。 「この時は野良猫だったけれども、今はこんなで」 雅子さまは写真を手に、猫の赤ちゃんを愛子さまが育てたり、愛子さまのお友だちに譲ったりしたことを嬉しそうに話されたという。愛猫家で、自身が飼っていた猫の画集も出している横尾さんも写真を見て、 「おお、可愛いです」 と思わず声をあげた。 このときの園遊会では、愛子さまと横尾さんとのやりとりも話題になった。 横尾さんが飼っている猫について「どんどん太っていきます」と話すと、愛子さまは、 「幸せな猫ちゃんですね」 とにっこり。生き物への優しさがにじむ言葉に、あたたかな気持ちになった人も多かったようだ。
■「みー」に気持ちを寄せていただいた、と愛子さま 猫や犬たちへの愛情があふれる、天皇ご一家の日常。その様子は、誕生日にあたっての映像などで、ときおり公開されてきた。雅子さまが春の園遊会に持参していた6枚の写真も、宮内庁が6月に公表したものだ。 室内でリラックスして過ごす「みー」の2枚の写真は、愛子さまが撮影したものだという。 愛子さまがエサをあげていたのは、母猫と4匹の子猫。母猫は人に懐いたことから「ニンゲン」と名付けられ、子猫のうちの1匹の「みー」とともに家族の一員になった。 「ニンゲン」は2016年5月に、「みー」は今年8月に死ぬまで、ご一家と一緒に暮らした。 愛子さまの12月の誕生日にあたり、宮内庁は「みー」を失った愛子さまのお気持ちを明らかにした。 「寂しく思いになりながら、これまで多くの方から折々に“みー”に対して温かい気持ちを寄せていただいたことを有難く思っていらっしゃいます」 6枚の写真のなかには、「セブン」と名付けられた猫の写真もある。 ご一家は16年9月、都内で保護された猫を動物愛護団体から譲り受け、一緒に暮らし始めた。その年の12月、15歳になった愛子さまが誕生日の写真を撮影する際にセブンをひざに乗せ、「お披露目」した。 セブンを保護してくれた団体へ、「元気で過ごしていますよ」という感謝を込めたメッセージだったのかもしれない。 ■フワフワの尻尾が愛子さまの腕からはみ出して また、愛子さまの誕生日やご静養の場面で登場する「家族」といえば、愛犬「由莉」も忘れてはいけない。 初めて由莉が一般の人の前に現れたのは、2009年のゴールデンウィーク。栃木県の御料牧場での静養のため、JR宇都宮駅に到着したご一家を出迎えた人たちから、歓声が挙がった。 駅舎からトコトコと歩いてきた、7歳の愛子さま。その両腕からは、もこもこした子犬のお尻と尻尾がはみ出していたからだ。