天皇ご一家の大切な「家族」 愛子さまが出すフードボールに「ぎゅうぎゅう」の子猫たち 愛子さまの腕からはみ出した子犬のフワフワの尻尾
愛子さまが抱きかかえていたフワフワの子犬は、途中で雅子さまが交代。愛子さまの目線までかがんで受け取った雅子さまは、歩きながら赤ちゃんをあやすように、腕の中におさまる子犬を何度ものぞき込んでいた。 この年の2月、ご一家と長年暮らしていた愛犬の「まり」が、老衰でこの世を去った。そして同じ年の春、動物病院で保護されていた生後2カ月のメスの子犬が、ご一家のもとにやって来た。「由莉」の名は、漢字を勉強した愛子さまが、「自由」の「由」と茉莉花(ジャスミン)の「莉」の字をあてたものだという。 「由莉」は、ご一家を支える存在になった。ご一家と暮らし始めてから、アニマルセラピー犬としての訓練を受けている。学習院初等科に通っていた愛子さまの欠席が続いた時期には、東宮御所の門から学習院初等科の正門まで、愛子さまと一緒に登校する姿があった。 ■由莉と愛子さまは「リンクコーデ仲間」 そして、由莉とご一家は、「リンクコーデ仲間」でもあった。 愛子さまが10歳の誕生日を迎えた11年に公開された写真では、愛子さまが着るニットと由莉のバンダナの柄の色味が同じ赤で、翌年の11歳の誕生日にあたっての写真ではピンクでコーディネートされていた。 陛下と雅子さまのご結婚25周年を迎えた18年の映像では、陛下の隣に、雅子さまの花柄のシフォンスカーフとピンクのバンダナでドレスアップした由莉が登場。 そして愛子さまが19歳と20歳の誕生日写真では、赤坂御用地の紅葉を背景に、紅葉や椿柄のバンダナで登場。由莉に向けられた愛子さまの愛情が伝わる光景だった。 ご一家と暮らす小さな生き物たちから、ご一家のおだやかな日常の風景が見えてくる。 (AERA dot.編集部・永井貴子)
永井貴子