温泉と名建築が同時に楽しめる!丹下健三をはじめ安藤忠雄や隈研吾ら超有名建築家が手掛けた極上の温泉宿
温泉宿を選ぶ基準となるのは泉質のよさはもちろん、ご当地ならでの旬を盛り込んだ料理、そして、日常を忘れてくつろげる美しい空間も必須条件です。実際に現地へ行ってこそ、その魅力が実感できるというもの。思わず何度でも訪れたくなる、有名建築家が手掛けた極上の温泉宿をご紹介します。 【写真集】日本が世界に誇る超有名建築家たちが手掛けた温泉宿に注目!
海のホテル島花 レジデンスヴィラ(兵庫)/丹下健三
淡路島の東海岸、ヨットハーバーを囲むリゾートエリア「サントピアマリーナ」内に建つ「海のホテル島花」。離れ感覚のガーデンヴィラ棟は、日本近代建築の巨匠・丹下健三が設計した別荘を引き継ぎリニューアル。元の意匠を残しつつ、建築家・橋本之宏さんによるデザインで、4つの温泉露天風呂付客室をつくりました。庭に繋がるテラスを配した間取りや和洋室など、客室のタイプはさまざまながら、全室にミニキッチンや食卓なども完備。レジデンス感覚の自由な滞在を叶えてくれます。
道後舘(愛媛)/黒川紀章
古きよき時代の情緒と現代を調和させた、建築家・黒川紀章による和風旅館。船をイメージした堂々たる外観は、日本最古の温泉とされる道後温泉にあって、異彩を放つ存在です。唐波風の玄関から館内に入れば、吹き抜けの2階から流れ落ちる滝、欄干、連子格子など、江戸期の街並みを彷彿とさせるディテールがそこかしこに。また、2023年には最上階に黒川紀章のオリジナルデザインを散りばめた6室の新客室が誕生。大人限定のフロアとなっており、上質なくつろぎの時間を過ごすことができます。さらに、道後温泉の湯を100%引き込んだ大浴場では、道後温泉本館と同じ泉質で憩うことができます。
瀬戸内リトリート 青凪 by温故知新(愛媛)/安藤忠雄
美術館として一部だけが公開されていた安藤忠雄さんの建築設計による建物を、再び安藤さん自身がリノベート。瀬戸内海を臨む全7室オールスイートのスモールラグジュアリーホテルへと生まれ変わりました。今や世界的にも知られる「瀬戸内国際芸術祭」のメイン会場である直島の「地中美術館」などと並び、瀬戸内に立つ安藤作品群の1つにも数えられています。本館と別館で展開する客室は、メゾネットの大開口が瀬戸内の「青」を切り取る「THE AONAGI スイート」をはじめ、温泉をより長く楽しめるフルフラット寝湯を備えた「半露天温泉スイート」など全5タイプ。現代作家によるアートも贅沢な時間に華やぎを添えてくれます。