「この順位はヤバい」青学大“1区10位”の誤算でも…じつは余裕だった? 原晋監督が予言していた“箱根駅伝の圧勝プラン”「普通に走れば独走」
宇田川への“お小言”も「1区とか…もう少し楽にできた」
2日に発表された往路のオーダーを見ていくと、昨年と3人が同じメンバーだった。前回区間賞の黒田朝日(3年)は昨年と同じく2区。昨年3区で逆転首位を勝ち取った太田蒼生(4年)は4区に。そして昨年区間新を記録した若林を同じ5区に配置している。箱根駅伝初出場の3区・鶴川正也(4年)と1区初出走の宇田川という未知数はあるものの、「史上最強」と称された昨年の駒大を撃破した「勝利の方程式」の骨格は残ったままだった。 だから「普通に走れば独走」。1区の宇田川が自分を過度に責めることがなかったのは、原監督が抱く圧勝のイメージを共有できていたからだろう。中央大・吉居が思いもよらぬ速さで飛び出し離されていく時、思い浮かんだのはこんな考えだった。 「うちの後ろの 2、3、4、5、6、7、8、9、10 が追いついてくれる」 逆転による往路優勝後、日本テレビのインタビューで原監督から“お小言”をもらった。 「1区とか、3区とか。もう少し(他の区間を)楽にできる場面があった」 箱根へのピクニックはまだ折り返し地点。大学3年生は悔しい思いも感謝も持ち帰って、大手町で仲間を待つ。 <「2区編」「3区編」に続く>
(「箱根駅伝PRESS」齋藤裕 = 文)
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