【日本ハム】田中正義 来季の目標はエスコンでの「胴上げ投手」…ファンミーティングで決意表明
日本ハム・田中正義投手(30)が15日、エスコンで初の日本シリーズ開催と「胴上げ投手」への決意を語った。河野、斎藤と共にファンクラブ会員とのFAVミーティングに参加。2年連続20セーブ(S)以上で既に来季守護神に指名されている右腕は「胴上げ投手になれたらすごくいい景色」と口にし、いずれもキャリアハイの40セーブ、60登板、防御率1点台を目標に掲げた。 至高の景色を思い描いた。来季も守護神を務める田中は、頂点だけを見据え腕を振ることを誓った。「日本一に貢献できるように練習する。結果、胴上げ投手になれたらそれはすごくいい景色」。クローザーとしての野望を語り「エスコンが大好き。エスコンで日本シリーズをお見せします」と力強くファンに宣言した。 移籍2年間で100登板、45Sとポジションを勝ち取り、先月のファン感では新庄監督から抑えを託すと明言された。「一番の要因は新庄監督に使ってもらっていること。感謝しています」と飛躍の理由を挙げ、60登板、防御率1点台とキャリアハイを次なる目標に設定。「試合数を投げて防御率が低ければ勝手に(結果は)ついてくる。優勝するなら40Sは普通に超えていかなきゃ」と熱を込めた。 5球団競合の16年ドラ1も来季で9年目。ソフトバンク6年間は0勝0Sと苦しんだからこそ、進化への近道は「継続」だと言い聞かせる。「魔法はない。継続が一番。辞めない、どれだけ地味なことを継続できるかにかかっている。うまくいかない時間が長かった。そういう時は劇薬…、劇的な解決方法を探しがちだけど、一個一個を積み重ねるしかない」と経験を生かして今オフも過ごしている。 3年連続の20S超えなら球団では11~13年の武田久(現・1軍投手コーチ)以来。指揮官は斎藤も抑えに指名しており「(最後は)監督が決めること。安心して9回に送ってもらえる球を投げるだけ。日本一だけ考えて腕を振っていきたい」。不動の座を守り抜いた先に、理想の景色が待っている。 (堀内 啓太)
報知新聞社