【絶版名車インプレ】ホンダ「スーパーカブ C50」|スーパーカブを世界市場に拡大させた立役者
高度経済成長を支えた第2世代スーパーカブ
人々の足として大活躍したスーパーカブC50は、昭和の高度経済成長を支えたもののひとつといえる。簡単な操作で元気に走り、そして耐久性抜群なスーパーカブは、円滑な配送業務を実現。結果的にこのモデルから実用バイクとしての地位を築くことになった。 【写真はこちら】「スーパーカブ C50」の全体 基本設計は初代C100から継承したもので、スタイリングデザインの大筋に変更はない。とはいえレッグシールドをはじめとしたカバー類の形状は変わり、ボディサイズもわずかながら大きくなった。ウインカーランプやテールランプなどの保安装備は大型化され、安全性も高められている。 しかし最大の相違点は、エンジンがOHVからOHC単気筒へと変わったことだ。これによって性能はさらに高まり機動性がアップした。 この横型エンジンはその後も小排気量バイクの主力エンジンとなり、レジャーモデルやビジネスモデルに搭載。多くのライダーに親しまれることとなった。そしてスーパーカブを世界市場に拡大させた立役者がC50なのである。
栗栖国安