世界のお掃除アンケート2024、日本は「テレビ」でお掃除を学ぶ。海外は?【ケルヒャー調べ】
ドイツ・ケルヒャー社は、世界10か国において「お掃除」についての意識調査を実施し、結果を発表した。ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、ベルギー、イギリス、ポーランド、オーストラリア、アメリカ、日本の10カ国の18歳~65歳の男女合計10,025人が回答している(日本の回答者数:1,000人)。
日本人にとって掃除は“チャレンジすべき試練”か
まず「掃除の知識をどこから得ているか」を聞くと、世界全体では「母親」77%が圧倒的に多い。ただし男性の場合は「父親」も多いとのこと。一方日本は「母親」との回答は57%で2位。1位は「テレビ」66%だった。これは日本特有の傾向だという。
理由としては、日本のテレビ番組に「情報バラエティ番組」や「雑学番組」が多いこと、欧米では幼少期から子どもが独立しており部屋の片付けや掃除を自身で行うこと、日本では「学校清掃」で掃除を身につける文化があることなどが理由として考えられる。
次に「掃除を行う理由」を聞くと、国際的にもっとも多いのは「衛生上の必要性」75%だった。国別で見ると「ポーランド」87%、「日本」84%、「オランダ」83%が平均を上回っており、“きれい好き”な国民性がうかがえる。一方「ドイツ」は「来客」60%が突出しているほか、「同居人との口論を避けるため」と回答した男性が多いとのこと。
なお日本は「お掃除に挑戦したいから」29%で、国際平均の8%を大きく上回っており、“掃除=チャレンジすべき試練”と受け取られている傾向がみられた。
「お掃除で特に難しいと感じている場所」については、「ほこりやカーペットの染み抜き」33%が最多だが、「高所のお掃除」32%がそれに並ぶ。そのためか照明やスイッチについて、国際平均で31%が「お掃除しない」と回答している。特に日本は51%と突出している。また日本は「窓」をほとんど掃除しない(35%)と答えている。日本は靴を脱いで生活するライフスタイルで、窓が床から比較的高い位置に作られていることや土の庭が少ない「窓が汚れにくい住環境」であることが理由として考えられる。