明日RISE横アリ大会でデビュー!なぜ元西武の“問題児”相内誠は格闘リングに上がるのか?勝算はあるのか?
明日28日にキックボクシングの「RISE ELDORADO 2021」が横浜アリーナで開催される。メインにはエースの那須川天心が出場するが、注目は第3試合に組まれた元西武の相内誠(26、フリー)のデビュー戦だ。対戦相手はモンゴル出身のDelgermuru拳信王(デリゲルムルン・ケンシンハン=31、FLAT UP)。3勝5敗の戦績を持つ曲者で試合はスーパ―ライト級(65キロ以下)の3分3ラウンドで行われる。相内は、なぜ格闘技家転向を決断したのか、そしてデビュー戦で勝てるのか?
勝利確率は50~60%
公開練習でミット打ちを披露した相内の姿はキックボクサーらしくなっていた。長いリーチを生かしたジャブからワンツー。力を入れたハイキックは、トレーナーのミットにめりこみ威力を感じさせる音を響かせていた。 「少しは形になってきた。楽しみ半分、不安半分。かっこいいところは見せたい」 初めてスパーリングをしたのが1月26日。わずか1か月の本格練習での急成長ぶりにアスリートとしてのセンスが光る。 元J-NETWORKスーパーライト級王者でもある菅原勇介トレーナーも「だんだんと形になってきた。最初は距離も近かったし、リーチを生かせてなかったが、今は体重も乗っているし、右ストレートは強力な武器になっている。奥の手もある」と評価する。 相手の拳信王も1年半ぶりの試合になるが、3勝5敗のキャリアを持つサウスポースタイルの好戦的ファイターだ。 RISEの伊藤隆代表が「遥かに格上の選手。変則でモンゴル特有のパワーがありアグレッシブ」と説明する通り、トリッキーにいろんなところからパンチを繰り出してくる。若葉マークのルーキーには一筋縄ではいかない相手だろう。 菅原トレーナーの手ごたえも「正直、最初は(勝率)10~20%くらいだと思っていたが、今は50~60%くらい」と控えめ。相内も「僕もそう思っています」と言う。 それでもプロ野球で8年間プレーしてきた自負がある。 「ピッチャーだったことでストレートは通用すると思う。右ストレートでKOしたい。楽しい打ち合いができると思う」