ビリケンさんきれいに 通天閣26日に約2か月ぶりの営業再開
4月25日から展望台を休業
緊急事態宣言の発令に合わせ4月25日から臨時休業していた大阪市浪速区の「通天閣」の展望台が26日、約2か月ぶりに営業を再開する。25日は営業再開に合わせ、社員らが清掃活動を行うなど久々の営業に向け力が入っている様子だった。 【拡大写真】大阪モデルが赤信号となり、府の協力依頼に応え、赤く点灯した通天閣。もずやんの泣き顔も映し出された(2021年4月7日撮影)
緊急事態宣言の延長時も休業継続を選択
通天閣を運営する通天閣観光によると、4月25日の緊急事態宣言発令に合わせ、通天閣の名物である展望台の臨時休業を「当面の間休業」と決めた。 今月1日に緊急事態宣言が再延長された際は、大阪府が百貨店などの大型商業施設やテーマパークなどへの休業要請を土・日限定にするなど一部緩和したため通天閣の動向も注目されたが、高井隆光社長は「臨時休業継続」を選択した。 高井社長は当時「もしかしたら土・日は収支で勝算があるかもしれませんが、うちは土・日休業要請施設で平日営業を再開すると、土・日休業を行っても施設経費がどうしても月単位で発生してしまう。少しでも助成金や協力金をいただきながら、生き延びるのが得策との判断した」と話していた。
2か月ぶりの展望台、ビリケンさんは当面の間エアタッチで
そして、緊急事態宣言が解除され、今月21日の「まん延防止等重点措置」移行の際もすぐには営業を再開せず、状況を見極め、26日の営業再開を決めた。 普段から高井社長をはじめ、出勤した社員らによって清掃は行われているが、あすからの「2か月ぶりの営業再開」を控え、ぞうきんを持つ社員らも拭き掃除に力が入る。各所には自動アルコールディスペンサーや大型のサーモセンサーを設置、換気も頻繁に行われ準備は万端といったところだが、高井社長は「感染対策を万全にして、来ていただけるお客様をお迎えしたい」と話す。 展望台に設置されているビリケンさんを掃除していた女性社員は「ビリケンさんもきれいになりました。ただ、当面の間は、足裏はさわらないで『エアタッチ』をよろしくお願いします」と笑顔で話していた。
26日午前10時から営業再開へ
通天閣は当面の間、一般展望台が午前10時から午後8時まで(最終入場午後7時半)。 特別屋外展望台は午前10時から午後7時半まで(最終入場は午後7時15分)という形で営業を再開する。