「すみません」ばかり言ってない? 産後金髪にしたバービーが気づいたこと
悪くもないのに謝ってるなぁ
だからだろうか。赤ちゃんを連れて家の外に出ると「すみません。ありがとうございます」ばっかり言っている自分がいる。なかには、「あれ?悪くもないのに謝ってるなぁ」という場面もあったりする。 妊娠前の話だが、飛行機を降りるときに赤ちゃんと幼児を連れたお母さんが座席上の収納棚から荷物を下ろせなくて困っていた。その横を、誰も手助けせず押せ押せで降りていって非情だなと思ったことがある。 乗客が少なくなってきて、代わりに荷物を下ろしにいくとそのお母さんは「すみません。ありがとうございます」と言っていた。申し訳なさそうにする必要なんかないのに、そう思っていたが今は私も同じように「すみません。ありがとうございます」と言っている。エレベーターで、飛行機で、飲食店で、道で……。 もちろんちょっとした気遣いの言葉ではあるが、ずっと繰り返し言っていると、謝って感謝を伝えないと存在してはいけないかのような気持ちになってくる。 それでもこの一言で丸く収まるのなら、と思って謝ってしまう。これも自衛の一種だったのかもしれない。
男性の金髪は遊びの象徴?
ちなみに今回、夫も育休中に金髪にした。 人生で初めてのブリーチらしい。軽いノリで「いいじゃん、人生で今しかないかもよ」と美容室へ送り出したのだが、夫のところには、髪色についてとあるDMが届いた。 男性の育休は遊んでいると思われる。実際、子育ては女性にまかせて髪の毛を染めたりしていた人がいて、自分の夫にも悪い影響が出たということらしい。もっと育休を取りやすい社会にするには、育休中の姿はものすごく大事だというもの。 たしかにその通りだなと思った。発信している分にはそう捉えられても仕方ない。 私たちの場合はお互いに美容室に行くことができたけれど、そういう家庭ばかりではない。Xのコメントにも「旦那さん金髪だけどヒモなのか」というものがあったり、父親の金髪が女性側に負担がかかっている象徴だと捉えられるとは考えが及ばなかった。 男性の金髪は遊びの象徴、女性の金髪は威嚇になるのかと、男女の金髪格差が浮き彫りになった。 そして、同じ女性でも、警戒心マックス舐めんなよオーラのクローズハートを演出できる人もいれば、親しみやすさが余計に出てしまう人がいるのが金髪マジック。 子どもを授かってから、忙しくて後回しにしていたことに向き合いたいと思った。より自分に誠実に生きている背中を見てもらいたい。そのひとつがオシャレだった。 今回、自分のファッションが子どもに与える影響について考えさせられた。 母親というだけで、父親というだけで、世間はこんなにも評価が違うのか。 「親らしいファッションをする」のも自衛なのかもしれない。しかし「親らしいファッション」って何なのか。 社会に警戒して自衛するのか、自分が子どもに見せたい姿か。 親の見た目が子どもの評価に与える影響も、かなりあるのだと心に刻んで、どんな身だしなみにするのか考えていきたい。 とかなんとか言って、迷いながらも自分のオシャレを楽しむのが娯楽業の親なのだと割り切ろうとも思っている。
バービー(芸人)