なぜ阪神“怪物新人”佐藤輝明は初の「4番・三塁」で近本を「やっぱスゲエ」と驚かす逆転満塁本塁打を放つことができたのか?
佐藤も4番抜擢をプレッシャーではなく意気に感じていた。底抜けのおおらかさが、彼に運を呼ぶのだろう。 「4番なんでしっかりと頑張ろうと思った。(4番でも)いつも通り、しっかりと自分のスイングをすることだけ考えていた」 矢野監督の目にも「4番・サード」の佐藤が水を得た魚のごとく輝いて見えた。 「普段はマイペースなテル(佐藤)だけど、サードをやれる、4番だ、というところで、いつもよりさらに楽しそうな部分もあった」 大山の状態次第では、4日のヤクルト戦で、2度目の佐藤の「4番・サード」が見られるのかもしれない。 試合後のお立ち台のインタビューでは、子供の日が重なるGW恒例の「キッズ・インタビュー」が行われた。今年は新型コロナの影響もあり、ファンクラブキッズから募集した子供たちからの質問をアナウンサーが代読する形で素直な疑問が投げかけられた。 ――これからも4番を打ちたいですか?こっそり教えて下さい。 「そこは監督が決めること。僕は与えられたポジションでしっかり頑張るだけ」 思わず笑った佐藤は、こっそりと本音を教えることをせずに優等生の回答をした。 アナウンサーがつかさず突っ込む。 ――タイガースの4番の印象などは? 「4番はチームの顔。任せられたらしっかり打てるようにやっていきます」 怪物ルーキーが阪神を牽引する“虎の顔“になってきた。