河村勇輝は“系譜”継げるか、160cm台で活躍の選手も! 小兵ながらNBAで成功した選手を振り返る
河村勇輝がバスケットボールの本場アメリカで、身長のハンディを感じさせないプレーを見せている。 【写真】「コートの上の牛若丸」河村勇輝の写真をもっと見る 日本代表をパリ五輪に導く原動力となった昨年のW杯と、そのパリ五輪でのプレーが認められ、9月にメンフィス・グリズリーズと「エグジビット10」契約を結んだ河村は、トレーニングキャンプとプレシーズンゲームで猛烈にアピール。10月20日に、Gリーグでプレーしながら、レギュラーシーズン中に最大50試合までNBAのゲームでプレーできる2Way契約を勝ち取った。 同7日のダラス・マーベリックス戦でプレシーズンデビューを飾ると、同12日のシカゴ・ブルズ戦で24分プレー、同14日のインディアナ・ペイサーズ戦ではキャリア最長となる25分の出場で10得点、7アシストを記録。日本でも見せていたノールックパスなど、随所にファンやチーム関係者を魅了したことが、2Way契約締結の要因となった。 レギュラーシーズンデビューを果たしたのは、同25日のヒューストン・ロケッツ戦。第4Qの残り3分34秒からコートに立つと、アリーナは2Way契約選手の出場とは思えない大歓声に包まれ、日本人4人目のNBAデビューという偉業を達成した。 11月17日までに9試合でプレーしている河村のアベレージは、平均2.9分の出場で0.9得点、0.7アシスト。この数字が示すように、河村の出場機会はゲームの行方がほぼ確定した後に控え選手が出場する、いわゆる“ガベージタイム”でのプレーに留まっている。 しかし、これが傘下のハッスルでのプレーとなると状況はガラッと変わる。同20日のオセオラ・マジック戦では先発出場し、3本の3Pシュートを含む15得点、16アシストとダブルダブルを達成。当たり前のようにノールックパスを決める姿に、ファンも大興奮だった。 NBAにおける河村人気は、NBAと下部リーグを行き来する選手のそれとは完全に一線を画す。グリズリーズのホームであるフェデックス・フォーラムでは、第4Qに入ると“We want Yuki!”の大合唱。ベンチで河村がプレーの準備を始めるだけで、悲鳴のような歓声が上がる。