河村勇輝は“系譜”継げるか、160cm台で活躍の選手も! 小兵ながらNBAで成功した選手を振り返る
次に小柄だったのは身長168cmのスパッド・ウェブ氏だ。昭和世代ならウェブ氏が出演した「小さかったら高く跳べ」という某スポーツメーカーシューズのCMを覚えているはず。 ウェブ氏がこのCMに出演した理由は、同氏のジャンプ力にある。垂直跳び117cmという驚異的な跳躍力で一世を風靡し、1986年のオールスターで開催されたスラムダンク・コンテストではアトランタ・ホークスでチームメイトだった“ヒューマン・ハイライトフィルム”ドミニク・ウィルキンス氏と決勝で戦い優勝した。 またウェブ氏は、ポイントガードとしても一流で、通算で814試合に出場しこのうち429試合でスターターを務めた。キャリア通算9.9得点、5.3アシスト、1.1スティールのアベレージは、身長170cmに満たない選手としては十分だろう。 この他、身長170cmのグレッグ・グラント氏、同身長のキース・ジェニングス氏、身長173cmのチャーリー・クリス氏は、河村の身長に満たない中で、NBAで100試合以上プレーしたことがある選手。また、現役では河村の他に、Gリーグに所属するジェイコブ・ギルヤードが河村と同身長のプレーヤーとなっている。 一方、身長が5フィート9インチになると、殿堂入りも果たしたカルビン・マーフィ氏、ネイト・ロビンソン氏、アイザイア・トーマスらの名前が挙がってくる。 マーフィ氏は、1970年代から1980年台初めのヒューストン・ロケッツを支えた司令塔で、通算1,002試合に出場し、17.9得点、4.4アシストを記録。1979年にはオールスターにも選出され、背番号23はロケッツの永久欠番にもなっている。 ロビンソン氏は、リーグに11年在籍したが、有名なのは豪快なダンクで、オールスターのダンクコンテストでは、2006年、2009年、2010年と3度優勝。キャリアハイはニューヨーク・ニックスでプレーしていた2008-09シーズンで、29.9分、17.2得点、4.1アシスト、3.9リバウンド、1.3スティールというアベレージを残している。