河村勇輝は“系譜”継げるか、160cm台で活躍の選手も! 小兵ながらNBAで成功した選手を振り返る
グリズリーズの公式メディア「Grind City Media」の番組「Jessica Benson Show」でも河村がネタとなることが多く、司会のジェシカ・ベンソン氏は河村ファンを公言。同11日のポートランド・トレイルブレーザーズ戦では、敵地にも関わらず途中出場すると、地元選手のような歓迎を受けていた。 河村がここまで人気となっている一番の要因は、やはりプロバスケットボール選手として低い身長にあるだろう。もちろん、スピードのあるプレーやボールハンドリング、視野の広さなどプレースタイルも人気の一部だろうが、身長173cmは2メートル台の選手が当たり前の世界では、目立つ存在だ。 実際、現在のNBAには全30チームで約520選手が登録されているが、河村の身長5フィート8インチ(173cm)は最も小さい。 では、ここまでNBAでは河村のように身長が低いプレーヤーはどのくらいいたのだろうか? 米国スポーツ専門局「ESPN」によれば、1976年にNBAがABAと合併してから、身長5フィート8インチ以下の選手は、河村が9人目だという。それ以前、そして1インチ高い身長5フィート9インチまで幅を広げると27人のプレーヤーが存在した。 この中で最も小柄だったのは、マグシー・ボーグス氏だ。同氏の身長は160cmだったが、14シーズンをリーグで過ごしシャーロット・ホーネッツ時代はアロンゾ・モーニング氏、ラリー・ジョンソン氏と並び、地元で絶大な人気を誇った。 実際、通算アシストのアベレージは7.6と司令塔としては申し分ないもので、1989-90シーズンには平均10.7、1993-94シーズンには平均10.1という二桁アシストも記録。因みに小兵には無縁に見える、ブロックも通算で39回決めており、当時ニューヨーク・ニックスのセンター、パトリック・ユーイング氏をブロックしたこともある。 ボーグス氏の次に小柄だったのは身長165cmのアール・ボイキンス氏だ。チームを渡り歩くジャーニーマンだったボイキンス氏は、13年のキャリアで10チームに所属。4シーズンを過ごしたデンバー・ナゲッツでは貴重な控えとして活躍した。通算652試合に出場し、19.9分、8.9得点、3.2アシストは立派なアベレージと言えるだろう。