【LGBTQ+】同性カップルが安心して生活できる社会には何が必要?同性愛者と異性愛者で回答に大きな差!
株式会社ウェブギフト(東京都豊島区)が運営する「オフィスギフト」は、同性カップルにまつわる認識などを、当事者と異性愛者の双方にアンケートし、結果を公表しました。12月24日のプレスリリースをもとに発表します。 【グラフで詳しく】世間は同性恋愛をどう思ってる?同性愛者と異性愛者の回答を数字で見る
【調査概要】
調査期間:2024年11月20日~2024年12月9日 調査機関:クラウドワークス 調査方法:インターネットでのアンケート調査 調査対象:同性恋愛経験者(140人)、異性愛者(140人) 有効回答人数:280人
「世間」は同性愛に「どちらかと言えば否定的」
調査では、同性愛者と異性愛者の両方を対象にアンケートしています。 「世間は同性恋愛についてどう捉えていると感じますか?」との質問では、いずれも「どちらかと言えば否定的」という回答が最多という結果に。 「どちらかと言えば否定的」と答えた人は、異性愛者の方がやや多く、「肯定的」「否定的」と断言した人はいずれも同性愛者の方が多くなっています。
偏見受けた当事者は3割
同性恋愛の経験者に「偏見に直面した経験はありますか?」と尋ねた結果、「ある」と答えた人は3割でした。学生時代に「同性で付き合うのは気持ち悪い」と言われたという人や、 会社で同性恋愛の話題になり「気持ち悪い」などとバカにする会話が起きたという人もいました。
カミングアウト経験は半々
「家族や友人へのカミングアウト経験はありますか?」との質問には「ない」と回答した方が55.7%で、「ある」の44.3%を上回りました。
家族や友人のカミングアウト「受け入れる」は約7割
一方、異性愛者を対象とした「家族や友人からカミングアウトを受けた場合、受け入れますか?」との質問に「受け入れる」と回答した人は 70.7%でした。 「どちらとも言えない」は23.6%、「受け入れられない」は5.7%で、受け入れられないと答えた人の中には「同性から交際を申し込まれ断ったら、その友人たちに批判された」という人もいました。
当事者が求めるのは「身近な人の理解」より「同性婚の法制化」
「同性カップルが安心して生活できる社会に必要だと思うもの」について、同性愛者と異性愛者それぞれに複数回答で聞いたところ、異性愛者では「身近な人の理解」を選んだ人が85%に達しましたが、同性愛者では59%にとどまりました。 同性愛者が最も多く選んだのは、「同性婚を法制化する」で67%が選びました(異性愛者も61%)。 次いで多かったのは「教育機関でLGBTQ+の理解を促進する」で、異性愛者は68%、同性愛者は60%が選びました。 「国や自治体が相談窓口を設ける」「LGBTQ+のコミュニティを作る」では、「必要」と思う割合が同性愛者は異性愛者を10ポイント以上下回り、認識に差が出る結果となりました。
「結婚は平等に」「子どもや環境の法整備してから」
同性婚の法制化については、異性愛者であっても「賛成」が大多数となりました。 「好きになった者同士の幸せのためにも、結婚という形は平等であってほしい気持ちがあります」(30代女性/異性愛者) 「結婚したって子供を作らない夫婦がいるのが当たり前なのだから、同姓で結婚したって何の問題もないと思う」(30代女性/異性愛者) また、「どちらとも言えない」と答えた人からはこんな意見もありました。 「まだ社会全体で同性婚に対する情報が少ないため、急ぐ必要は無いと感じる」(30代女性/同性愛者) 「育てる子どものことや環境も法整備をしてからだと思う」(30代男性/異性愛者)
BuzzFeed Japan