【全文】くい打ち不正問題(5完)「データ流用=支持層に未達」ではない
「19件」で雨濡れや紛失が起こりうるものなのか?
読売新聞:読売新聞のフクモトと申します。横浜のマンションに関わった現場代理人の方がデータ流用を行った理由についてなんですけど、再三出てますけど、掘削機のプリンターから出た紙が、例えば雨にぬれたとか、紛失したとか、ほかの人がやって引き継ぎがうまくできなかったとかっていうお話が再三ありましたけれども、41件中19件でっていうと半数の工事でそういったことが起きるというのは、ちょっと普通、私の感覚だとちょっと考えにくい。41件中、たとえば2、3件だったらそういうこともあるかなと思うんですけども、そんな毎回、毎回紙が切れたり、インク切れだったりぬれたり、ほかの人の引き継ぎがなかったり。これ、普通に再発防止できることですよね。次回は紙をちゃんと入れるとか、こんなこと言うまでもないですけど、インクを切らさないようにするとか。それができなかったことについては、その本人はどういう話をしてるんでしょうか。 柿沢:すいません、もちろん、本人にはかなりのいろんな人間が時間をかけてヒアリングをしておりますが、まだわれわれもそこまでいってないのは、これは聞き取りをしてるほうも言ってるんですけども、この横浜の代理人は、割合という意味では非常に多いです。で、一方、横浜でもありましたが、ゼロの人もいるんですね。で、さらに、あるけども非常に割合の少ない人もいます。で、それについていろんな角度から聞き取り、あるいは技術的な点も含めて、技術陣も入って始めたところですので、ご質問の趣旨、疑問は非常によく分かります。われわれもそう思っておるんですが、もう少しお時間をいただいて、どこかでまとめて回答というか、ご報告をさせていただければというふうに思っております。 読売新聞:平居さんが今日の会見の割と最初のほうだったと思うんですが、多くの現場代理人がそういうことをしてしまう環境があったのは認めるっていうお話があったと思うんですけど、そこの多くの現場代理人が同じような流用をしてしまう環境っていうのは具体的に、要はみんないい加減だったっていうふうに言いたいのか、監視体制がなかったって言いたいのか、どの辺、どういう意味なんでしょうか。 平居:いや、いや。だから、まずはその機械装置そのものですよね。紙詰まりをしてみたり、雨にぬれてしまうような機械装置でデータを取ってた。こういう仕事のさせ方をしてたっていうことは、そういうデータが取れないっていう状況に追い込まれる人たちがたくさんいたかもしれないということがまず1つ目ですよね。それから、それらの人たちに対して、マニュアルであったり、施工手順であったり、報告書の作成手順であったりっていうことをきちっと分かりやすく伝えて、それをきちっと教育をして、そのとおりやってるかどうかをチェックするというようなことが、本当に十分なだけ行われていたんだろうかっていうことにも疑問があります。 そういう意味では、一番典型的なのは機械装置でお話するのが、一番分かりやすいと思うんですけど、取れなくなってしまう可能性のある機械で仕事をさせてたって、これはやっぱり会社の問題だろうなというふうに思っているという。ほかのものについても、同様なことがあるんではないかと思っているということであります。 司会:よろしいですか。じゃあそこの。