【全文】くい打ち不正問題(5完)「データ流用=支持層に未達」ではない
平居副社長が社内調査委の委員長であることの正当性は?
日経ビジネス:日経ビジネスのヒロオカと申します。3点、お伺いさせてください。今回の日立ハイテクさんと御社の役割分担というのは、結局なんなんでしょうか。一問一答でお願いします。 堺:日立ハイテクさんは2次下請けでございまして、私どもはその下の3次下請けということでございます。 日経ビジネス:いや、実際にやってらっしゃるその業務、責任というか、そこの役割りをお聞きしてるですけども。 堺:私どもは現場で杭の工事をするということ。日立ハイテクさんはその現場を監理、まとめるということでございます。 司会:よろしいですか。 日経ビジネス:はい。それと、じゃあ、2問目です。すいません。今、平居さん、実はその役員としてその報酬を受け取ってましたっていうような話があって、それがなかったとしても、その取締役だったということで利害関係者ですから、ご自身の任務懈怠であるとか、その善管注意義務、きちんとやっていたのかとか、そういうことについて、厳しくやるというのはなかなかできづらいお立場だというのが、先ほどの質問の趣旨だと思うんですけれども、それでもその調査委員長であるという、その正当性について、ちょっと教えていただけますでしょうか。 平居:ご指摘の部分は、あろうかと思いますね。それは戻りまして、またしっかり相談してみます。本当に私が委員長でいいのかということについては、ご指摘のとおりかもしれません。ただ、少なくても、ここまではそのようにやらせていただきました。この物件については、委員長を仮に外れたとしても、きちっと3,040件のお客さまに安心していただけるような道筋をつけるとこまではやらせていただきたいと、個人的には思っています。 日経ビジネス:それから、前回の国交省での会見のときにちょっとお答えいただけなかった部分なですけれども、今回、三井不レジさん、三井住友建設さん、日立ハイテクさん、御社までは明らかになっているんですけれども、実際にその杭を打ったオペレーターさんについては社名が伏せられたままなんですけれども、これはおっしゃれないというお答えを前回いただいたんですが、ちょっと理由については、もう言えませんということだったので、ちょっとあらためて、その言えない理由というのを教えていただけますでしょうか。 平居:あれですか。われわれの下に入ってやってた業者の名前ですか。 日経ビジネス:そうです。横浜のマンションにおいて、実際に入っておられた方たちの社名です。 平居:それについては、当該業者との了解も取れておりませんし、私どもはあくまでも、私どもが現場代理人という責任者でありますから、私どもが責任を取るという姿勢でございます。従って、そこについては触れないというふうに決めたということでございます。 司会:よろしいでしょうか。 日経ビジネス:はい、大丈夫です。 司会:じゃあ、こちらの方。そちらのお2人。