【全文】くい打ち不正問題(5完)「データ流用=支持層に未達」ではない
日経BP:そしたら、御社の一般的な契約形態は、どういう契約をされるものなんでしょうか。 前嶋:一式のほうでと考えております。 日経BP:その場合ですけれども、契約変更とかっていうのは、なかなかしづらいというような状況っていうのがあるんでしょうか。 前嶋:いや、何らかの理由で工事が延びた場合、それが施工店、われわれとの関係以外のもの、例えば地中に想定外のコンクリートの塊みたいなものが出てきて、それを除去しなければいけなくて、現場で何日か手待ちを食らったとか、そういった場合には相当数の金額をわれわれのほうでもお支払いするということになっておりますので、決められた範囲内でっていうところの一式契約になってるというふうにご理解いただければと思います。 日経BP:例えば、今回みたいに支持層がなかなか到達しないとかっていう場合の杭が、杭長が長くなると。そうなった場合の契約変更っていうのは普通には御社から申し出ればできるもんなんですか。 前嶋:それは、われわれと元請けさまの、日立さんを含めて、元請けさまとの関係の中でということですか。どちらのほうで。われわれと杭打ち業者の関係なのか、どちらのほうのお話でしょうか。 日経BP:御社から、そういう、例えば、杭を打ってて、支持層まで到達しないというような状況が明らかになった場合に、御社からその下請け会社さん、1次下請けなり、元請けさんなり、足りないからちょっと契約変更してほしいという申し入れに対して認めてもらえるようなものなのかどうかということ。 前嶋:基本的には、そういうことを申し入れて、協議をさせていただくっていう形になるかと思います。 日経BP:分かりました。ありがとうございます。 司会:それでは、お話させていただきましたように3名さまが終わりましたんで、お時間もかなり過ぎました。本日は、お忙しいところ、記者会見のほうにお集まりいただきまして、ありがとうございました。まだ、お聞きになりたい方いらっしゃるれば、われわれ旭化成、広報のほうにお問い合わせいただければと思いますんで、よろしくお願いします。 <完>