トップアスリートとの共同開発が未来のLifeWearを創る パリ五輪に向け、ユニクロ×スウェーデンのトップアスリート協業コレクションを発売
パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の開幕(7月26日)まであと2ヵ月を切った。関連ニュースも増え、メダル予想に加えて、各国・各競技のユニフォームのデザインについても話題に上っている。その一つが、「ユニクロ」が提供するスウェーデン代表選手団が競技や式典、移動時などに着用する公式ウェアと、トップアスリートと共同開発したコレクションの販売だ。前編・後編の2回にわたり、その背景や取り組みの意義に迫る。
それまで、自国スウェーデンを代表する「H&M」が手がけていたが、2018年に「ユニクロ」が首都ストックホルムに1号店をオープンしたことをきっかけにスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会から依頼があり、2019年1月から契約を結び、2021年に夏の東京、2022年には冬の北京の大会で公式ウェアを提供。選手からの評価も高く、今夏のパリに続き、2026年にイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで開催予定の冬季大会でも公式ウェアを提供することが決まっている。 ユニクロが目指す理念でありブランドのコンセプトは、あらゆる人々の生活を豊かにする“究極の普段着”を意味するLifeWearだ。「世界で最も革新的な国のひとつとして知られ、優れたテクノロジー、美しくシンプルなデザインや現代的なライフスタイルを尊ぶスウェーデンは、ユニクロのLifeWearの理念に通じる素晴らしい国です」と柳井正社長もその親和性の高さに言及していた。 協業においてユニクロは、スウェーデン代表選手団が最高のパフォーマンスを発揮できるように、大舞台では力強く選手を鼓舞し、競技以外も含めたあらゆるシーンで選手団が快適に過ごせる公式ウェアを開発している。その開発では、「高品質(クオリティ)」、「革新性(イノベーション)」、「持続可能性(サステナビリティ)」の3つの価値観を追求することで、LifeWearの可能性の拡張を目指している。