UDトラックス『クオン』、一部MT車をいすゞ製に変更…2025年春発売へ
UDトラックスは、大型トラック『クオン』のマニュアルトランスミッション(MT)車の一部車型を、いすゞ自動車からの車両供給に切り替え、2025年春より発売すると発表した。 このモデルでは、UDトラックスのブランドイメージを継承するエクステリア/インテリアデザインを採用し、クオンのユーザーがスムーズに代替できることを目指した。対象は、7段MT車で一部モデルを除く。 主な商品特徴として、2025年度燃費基準(JH25)に対応した直列6気筒6UZ1エンジンと、7段マニュアルトランスミッション(MJT7V)を採用している。エクステリアでは、UDトラックスのアイデンティティであるヘキサゴングリルを採用し、製品ラインアップとしての一貫性と大型トラックとしての逞しさを表現している。 インテリアは黒色に統一され、サスペンションロック機能やベンチレーション機能を備えた高機能ベルトインシートでドライバーの疲労軽減に貢献する。また、多様な用途を想定したさまざまな収納を備え、コックピット内の環境向上に寄与する。ハイルーフキャビンでは、大容量の収納スペースに加え、室内で着替えもできるスペースを確保している。 先進安全機能も充実しており、プリクラッシュブレーキ(歩行者検知機能付)、車線逸脱警報装置(LDWS)、ふらつき警報、電子式車両姿勢制御システム(ESC)などを装備している。 UDトラックスは、トラックに求められる5つの要素として、運転性能、燃費・環境性能、安全性、生産性、稼働率に主眼を置いて技術開発を行っている。2017年にクオンの現行モデルを投入以来、クラス最高レベルの燃費・環境性能、力強さ、スムーズでストレスの少ない快適な走りをもたらす運転性能、乗員・積荷・周囲の安全を同時に確保する安全性能など、細部にわたり"人を想い"、時代の"先を駆ける"トラックとして高い評価を得ている。 今回の新モデル投入により、UDトラックスは変化する市場ニーズに対応しつつ、ブランドの強みを維持する戦略を展開している。
レスポンス 森脇稔