「悔しい気持ちはあります」ボルシアMG福田師王が語る日本代表と「負けられない」ライバル、「成し遂げた」昇格よりも難しいこと
高校サッカーの強豪・神村学園を卒業後、Jリーグを経ずに欧州5大リーグのドイツ・ブンデスリーガに挑戦。今年1月、トップチームへの昇格を勝ち取った、リーグ優勝5回の実績を誇る名門ボルシアメンヘングラッドバッハ(以降、ボルシアMG)の福田師王。サッカー日本代表の「ラストピース」としても期待される20歳の大型フォワードに、『サッカー批評』では連載を依頼。サッカーから日常まで、福田師王のメンヘングラッドバッハでの日々を、語ってもらった! ■【画像】80億円の豪邸購入も…「落ちぶれ方まじで悲しい」ブラジル代表ネイマール32歳、美人モデル元カノとの熱烈キス公開「スアレスは大人に…」
■コウくんは「本当の兄貴みたいな感じ」
コウくん(ボルシアMGで同僚の板倉滉選手)と筋トレをする話をしましたけど、来た頃より体重は4キロか5キロ増えたと思います。こう見えて、ベンチプレスもけっこう挙げられるんですよ。 でも、体重なんかは割とすぐ変わるものですし、あんまり測ったりはしていないですね。トップチームでコンスタントに試合に出るようになったら、また必要なフィジカルも変わって来たりするのかなと思っています。 生活面でいえば、コウくんの存在は欠かせないです。年齢でいうと、7歳離れています。もしJリーグのチームに入っていたら、かなり先輩な感じなんでしょうね。 ちなみに、ドイツ人やヨーロッパの選手たちは先輩後輩という感覚はないので、年上だからとか、年下がどうとかいうのはないです。コウくんとは、僕がトップチームのトレーニングに参加するようになってから仲良くなっていきました。 あまり気を遣わないで済む、本当の兄貴みたいな感じなんですけど、それはドイツにいるからとかではなくて、僕がちゃんと馴染めるようにコウくんがしてくれているので、最初の頃から自分らしさが出せて、無理なく話ができたんです。あの人は本当に気遣いの人で、優しくて、いい人なんですよ。
■「日の丸を背負って戦っていて…」
今年の夏はコウくんの家でパリオリンピックを一緒に見たりもしました。パリ五輪は自分が目指して来た舞台ですし、選ばれなくて悔しい気持ちはもちろんあります。僕よりも若い選手(高井幸大選手19歳)も活躍していたし、選ばれなかったのは、自分の実力不足だと思います。でも落ち込むことなく、ここからだぞって、自分に言い聞かせています。 でも、パリ五輪に出場した選手たちは、日の丸を背負って戦っていて、かっこよかったですね。自分も、ここで活躍したかったなと、あらためて思いました。これから目指せるのは基本的にA代表だけですけど、いつかコウくんと一緒にA代表でも活躍できたら最高です。 ドイツでよく連絡を取り合っているのは、チェイス・アンリ選手(ドイツ1部シュトゥットガルト所属)ですね。世代別代表に入った時期も一緒でしたし、高校選抜とかもずっと一緒にやってきて、高卒で直接ドイツに来たというのも同じです。トップチーム定着、活躍を目指す仲間ですね。つらいときにはお互いに電話して「もっと、やんないとダメだよな」って話すこともあります。だから、負けられないですね。 夏のオフに日本に帰ったときは、トレーニングの場所には苦労しました。鹿児島の母校(神村学園)に行くこともありましたが、関西へ友達に会いに行ったときは、夜の公園でボールを蹴ったり、走ったりもしていました。 Jリーグ経由で海外に行くと、日本に帰ったときは、元の所属チームのトレーナーに見てもらえたり、そのチームの施設を使わせてもらえることもあるみたいですが、僕には、そういったチームがないので、そこは大変かもしれません。
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