ペット防災アドバイザーに聞く、愛するペットの安全を守る5つのQ&A。
ケージを固定しておく。
防災の観点で人間のベッドの位置が大事なように、ケージの置き場所はとても大事。倒れないよう固定するのはもちろん、ガラスの飛散や落下物の被害がないような場所に設置すること。
水道水を数カ所用意しておく。
少なくとも飲み水は切らさないよう、ペットのいる部屋に数カ所置いておく。ミネラルウォーターは開封すると劣化が早いので、水道水にすること。猫であればフードを置いておいても。
留守中、 ペットのいる部屋を決めておく。
外出時はペットがいろんな部屋を行き来できるようにはせず、ドアを閉めておくこと。倒れるものなどが少ない、安全な部屋で過ごさせよう。帰宅したとき探すのも簡単なので、一石二鳥。
Q.5 非常時に、どうしてもペットが連れ出せない。やむなくペットだけ自宅に待機させるとき、やるといいことは?
A.長引きそうなときは、一時預かりの検討を。 避難所のペットの受け入れ体制に不安があったり、多頭飼いだったり、あるいは怖がった猫が隠れてしまったり……。非常時の最終手段として、ペットを一旦自宅に残して避難しなければいけないこともあるだろう。 「猫の場合は、できればいつも隠れる場所を普段から把握しておきましょう。そして置いていくことになったとしても、物が落下しないようにするなど周辺の安全を確保しておくことが大切です。犬の場合は、猫のようにごはんを数回分まとめて置いていくことができないので、こまめに様子を見に行く必要があります。リードで繋ぎっぱなしにして、長時間放置するのもNGです。避難生活が長引き、どうしても自宅に残さざるを得ないときは、自治体の動物担当部署に相談してみましょう。愛護センターや獣医師会の一時預かりを紹介してもらえるかもしれません」
家の玄関などに「ペットが います」と張り紙をする。
建物の損傷が激しい場合、捜索や救助を目的に自衛隊などが窓ガラスを割って住居内に入ることも。その際、ペットが脱走しないよう、玄関や部屋のドアに張り紙をしておこう。パウチ加工したものを用意しておくと安心。
一日数回、 様子を見に行く。
犬は特にごはんや散歩のことを考えると、長期間の放置は難しい。どうしてもという場合は、気温や天候の影響を受けない場所で、リードが外れないよう安全性を確認したうえで、可能な限りこまめに様子を見に行こう。