ペット防災アドバイザーに聞く、愛するペットの安全を守る5つのQ&A。
〈避難のパターン〉
自宅 自宅に大きな被害がなくそのまま過ごせるようであれば、在宅避難の選択肢も。環境が変わるストレスはないが、ペットと人間それぞれの生活必需品の備蓄が不可欠となる。
避難所の屋外 別室避難の一種で、ペットは渡り廊下や駐輪場など屋根のある半屋外で、ケージに入った状態で管理されることが多い。気候・天候によっては、過酷な環境になることも。
別室避難 同じ避難所内ではあるものの、人と動物が異なる部屋で避難生活を送ること。飼い主は、ケージが置かれたペット専用の部屋にその都度様子を見に行き、世話をする必要がある。
同室避難 飼い主とペットが避難所の同じ室内で過ごすこと。常にそばにいられて安心だが、避難所は集団生活が基本なので、同室避難に対応しているところはかなり少ないのが現状。
Q.2 いざ避難! というときのために、事前にできるのはどんなこと?
A. ペットの防災は、今すぐできることばかり! 人間と同様、ペットも普段の意識付けや習慣がいざというときに役に立つ。 「適正飼育という言葉がありますが、大切なのは飼い主がペットと向き合うことです。それは単にかわいがったり、甘やかしたりすることではなく、ペットの性格や普段の食事の量、好きなことや苦手なこと、健康状態などをきちんと把握することでもあります。そして飼い主自身が地域のコミュニティと良好な関係を築く。適正な飼育をすることは、飼い主自身の意識付けでもあるのです」。 防災の多くは、実は今すぐにできることで、人も動物も日常でできないことは、非常時にもできないもの。 「もしものときに一時的に預かってもらえる場所を作っておくことも大事ですが、お泊まり保育のような感覚で実際にやってみて、その環境に慣れさせておくと、ペットも飼い主も安心できます」
ケージ&キャリーに慣れさせる。
すぐに避難しなければいけないとき、ケージやキャリーに入るのを嫌がるようでは、人もペットも危険に晒されてしまう。また避難所では、長時間ケージで過ごすことになるので、普段から寝床と兼用にするなど、リラックスできる場所という意識付けをしておこう。