ごみ処理施設に温浴施設やフィットネスジムも併設 5月に本格稼働へ
大和高田市や天理市など奈良県内10市町村でつくる山辺・県北西部広域環境衛生組合は7日、5月に本格稼働するごみ処理施設「やまとecoクリーンセンター」(天理市岩屋町)で火入れ式を開催した。 【写真】焼却炉に火が入る様子をモニター越しに見守る関係者ら=奈良県天理市 組合はほかに、山添村、三郷町、安堵町、川西町、三宅町、広陵町、上牧町、河合町が加盟している。 同センターは令和3年8月末に着工し、今年4月末に完成予定。敷地面積は約2・57ヘクタールで、地下1階、地上5階建ての鉄筋コンクリート造の建物は周辺の山の辺の道に溶け込むよう白で統一されている。 1日最大約284トンの可燃ごみなどを焼却でき、ごみ処理過程が見学できる設備や熱源を利用する温浴施設、フィットネスジムも併設し、災害時には地域住民の避難場所としても活用される。事業費は約454億円。 火入れ式では、和爾下(わにした)神社(天理市櫟本町)の土居玉枝宮司が安全稼働を願って祝詞を奏上し、組合の管理者である天理市の並河健市長らが玉串を奉納。並河氏らはその後、焼却炉に火が入る様子をモニターで見守った。並河氏は「建設中は資材の高騰もあったが、10市町村が一丸となり、素晴らしい施設が出来上がった」と笑顔を見せた。 今月20日から試運転が始まり、5月1日から隣接する「やまとecoリサイクルセンター」とともに本格稼働する。