“性加害問題”で国連が報告──「ほど遠い」「救済への道のり遠い」 “4つの問題点”指摘 SMILE-UP.や東山社長の反応は?【#みんなのギモン】
旧ジャニーズ事務所の性加害問題をめぐり、国連人権理事会の会合で調査内容が報告されました。報告では厳しい指摘が並びましたが、SMILE-UP.はそれに対する回答を示し、東山紀之社長のコメントも発表。元ジャニーズJr.に受け止めを聞きました。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「“性加害問題”国連報告…内容は?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●国連で報告 「補償」問題点は? ●「ほど遠い」指摘に東山社長は?
■「ビジネスと人権作業部会」で報告
近野宏明・日本テレビ解説委員 「スイスのジュネーブで開かれていた国連の人権理事会の会合で、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題について、調査内容が報告されました」 「同理事会は、世界の至る所で人権が順守されているかを監視し、人権侵害から人々を守るための機関です。報告したのは、その中の『ビジネスと人権作業部会』、企業と人権の問題を調査する専門家たち(の組織)です」 「報告では、性加害問題とその補償を行うSMILE-UP.社の対応について『所属していた数百人に対し救済が行き渡っていない状態が続いている』という厳しい指摘がなされました」
■会合では元ジャニーズJr.が訴え
近野解説委員 「ジュネーブでの会合では、被害を訴えた元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんが出席しました」 「関連イベントでは英語で、『ジャニー喜多川氏は非常な社会的地位を有していた人物です。当時の私たちは子供であったため、そうした人物から受けた性被害を周囲に訴えることはとても困難でした』などと、被害の実態を訴えました」 「二本樹さんは取材に対して、次のように語りました」 二本樹さん 「この問題に光を当ててくれたのは、やはり国連人権理事会の作業部会であったり、海外のメディアであると私たちは感じておりまして、今までこの問題を日本は社会問題としてすら扱ってくれなかった」 「この問題を国際社会の場にもってくることによって光を当て、より大きな取り組みになっていってくれるとうれしいと思っています」