「今季を振り返ると気持ちが痛くなる」41歳の西武・中村剛也が5000万円減の1億円で更改 最下位チームに「弱いなあ、と」
西武の中村剛也内野手(41)が5日、埼玉県所沢市内の球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、5000万円減の1億円(金額は推定)でサインした。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 23年目の今季は開幕からDHで出場したが不振が続いた。球界最年長記録となるオールスターのDH部門にファン投票で選出されたが出場を辞退。7月に1軍登録を抹消されてから出場はなく、58試合で本塁打は4年ぶりの1桁となる7本。打率1割9分1厘、14打点も主力に定着した2005年以降で自己ワーストの成績だった。 更改後に会見した中村剛は最下位に終わったチームについて問われ「弱いなあと思った」とストレートに表現。自身については「提示額には納得して判を押したが、今季をあまり振り返りたくない。振り返ると気持ちが痛くなる」と大幅ダウンに口は重かった。質問を重ねられるうちに言葉が出るようになり「体調が良くなかったんで、バッティングの状態も良くなく、自分の思うようにできなかった」と淡々と今季を振り返った。 来季はあと22本に迫っている通算500本塁打の達成が注目される。22年連続本塁打の記録もかかっているが「(記録への)意識は全然ないです。何も考えていない。目標を考えてもプラスになることはないので一日、一日をやるだけです」と目の前だけを見て24年目のシーズンを迎えるつもりだ。
西日本新聞社