「飲んでも酔いたくない」にどう応える? 缶チューハイ、低度数チャレンジ続々
またキリンビールは、同社初の低アルコールRTDブランド「キリン 華よい」を24日からリリースする。 同社によれば、お酒は飲めても普段家ではRTDを飲まない人が約3千万人いるといい、多くのユーザーが飲みすぎないよう気を付けている一方、お酒を気軽に楽しみたいニーズがあることも分かったという。 〈白桃スパークリング〉など3フレーバーを揃える「華よい」は度数3%。果実浸漬酒を隠し味に加えた、果実味とほどよいお酒感が特長だ。低度数でもこころが華やぐ解放感が楽しめる、軽やかな果実スパークリングとして訴求する。 暮らし方や働き方の多様化による価値観の変化から、生活者の間では適正飲酒への関心が高まる。そんななか、今年2月には厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表。日々摂取する純アルコール量を健康のために低減することが呼びかけられた。 今のところガイドラインによる消費への目立った影響はみられないものの、こうした意識の浸透が今後さらに進むことは必至だ。 「お酒は飲んでも酔いたくない」「楽しく飲みたいけど健康でいたい」。酒類メーカーとして、そんな難題にどう応えるのか。知恵比べが始まった。