9歳で単身渡英。挑戦し続けるソレクティブ代表 岩井エリカが、フリーランスの価値にこだわる理由
常にポジティブだから挑戦できる
──ここからは一問一答形式でお聞きします。何時に仕事をはじめて、何時に終えますか? 日によりますが、早い日は朝8時から19時、遅い日は11時から深夜2時までということも。 ただ、私は睡眠時間が確保できないとまったく仕事が捗らないので、8~10時間はしっかり寝るようにしています。 ──愛用の仕事道具はありますか? 強いて言うなら紙とペンです。PCよりも手書きのメモの方が頭に入ってくる気がするので。 メモ帳にはこだわりがなく、ミスプリントをホチキスで留めて、その裏を使ったりしています(笑)。 ──情報収集はどのように行っていますか? ネットよりも人に聞くことが多いですね。会食やネットワーキングの場で、相手の方がどのように考えているかを直接伺うようにしています。 最近は会食の機会が増えているので、お酒が好きで良かったなとよく思います(笑)。 ──能力を伸ばすには? ビジネス力を伸ばすには? バカだと思われることを恐れないで、わからないことは質問すること。 話しの最中であっても、わからないところは素直に「ここがわからないんですけど」と聞くのが良いと思います。私はこれを繰り返すことで、苦手だった日本語への理解も深めてきました。 ──余暇の過ごし方は? ベッドが大好きなので、可能な限り横になっていたい(笑)。 休日はベッドでゴロゴロしながらGoogleマップを開いて、星4つ以上のレストランやバーを探しては、いつか行くために「お気に入り」に追加し続けています。 実家に帰省した時は、無心になれる「雑草抜き」をします。根っこまできれいに抜けた時の爽快感がたまりません。 ──運動の習慣は? パーソナルトレーニングとヨガとランニングを週1回ずつしています。 最近は会社でもランニングクラブをはじめました。 ──尊敬する人は? テイラー・スウィフトです。 彼女は音楽業界から独立して活動していて、ビジネスパーソンとして自ら契約交渉も行なっているそうです。女性アーティストで10億ドル以上もの資産を築き上げたというのは本当にすごいと思います。東京ドームのライブにも行きました。 ──心が折れた時の立ち直り方は? 誰かに話して発散します。 母親に電話して愚痴をこぼしたり、仲の良い投資家や起業家の方々に相談したり。話を聞いてもらって「何とかなるよ」と言ってもらえると、不思議と元気が出てくるのです。 ──これだけは絶対にやらないと決めていることはありますか。 自分の倫理観やモラルに反するような、誰かを傷つけるビジネスはしたくない。世の中の人のためになるものをつくっていきたいと思っています。 母からもよく「愛を持って事業をつくりなさい」と言われます。 ──ビジネスパーソンにおすすめの一冊は? ベン・ホロウィッツの『HARD THINGS』(日経BP)。 起業するうえで、ハードルを乗り越える方法として参考にしています。 ──最後に、座右の銘をお聞かせください。 「ポジティブであり続けること」。 誰しも大変なことはたくさんありますが、ポジティブでいないと次の挑戦はできません。楽観的に「何とかなる」という気持ちを持つことが、すごく重要かなと思います。 岩井エリカ(いわい・エリカ) ロンドンのImperial College London 工学部修士課程修了後、2010年に住友電気工業に新卒入社し新規技術の特許獲得等に貢献。その後渡米しUCLA Anderson School of ManagementでMBAを取得後、大手玩具メーカーMattel, Inc.やメガベンチャーRiot Games, Incで人的資本経営に基づく人事戦略に取り組む。帰国後は世界最大の広告代理店WPPグループ Geometry Ogilvy 日本支部の人材マネジメント統括を経て、フリーランスの人事コンサルタントとして独立。2020年にウォン アレンと株式会社ソレクティブを設立。 Photo: キムアルム/Source: Sollective
田邉愛理