4キャリアの“ポイ活プラン”はどれがお得? 最新「auマネ活プラン+」を中心に比較してみた
月200GBで速度制限があるものの、快適に通信するにはありがたい
auマネ活プラン+にはいくつか注意点もあり、最も注意が必要なのが通信制限です。auマネ活プラン+は容量無制限とうたっていますが、月のデータ使用量が200GBを超えると通信速度が最大5Mbpsに制限されます。これはauの「使い放題MAX+ 5G/4G」と同じ制限です。スマホの通信速度は4.5Mbpsもあれば動画視聴も含め、何でも快適にできるとはいえ、これで容量無制限プランといえるのかは賛否が分かれるでしょう。ちなみに、ソフトバンクのメリハリ無制限+とペイトク無制限も月200GB超で最大4.5Mbpsに速度が制限されます。 ただ、個人的にはこういった制限には賛成です。ユーザーの中には異常な使い方をする人が一定数おり、その一部の人の大量の通信のせいで帯域が圧迫され、それほど通信しない人にも影響が出る場合があります。そのため、このような制限を設定することで他ユーザーへの影響を抑えられるのです。容量制限というとなんとなくネガティブに感じますが、大多数を占めるであろう200GB未満のユーザーによってはむしろ喜ばしいことといえます。 なお、auマネ活プランはテザリングやデータシェアの利用量が最大30GBでしたが、auマネ活プラン+は最大60GBに増やされました。外出先でPCをつないでテザリングする場合や、固定回線の代替として自宅でもスマホで通信している人にとっては朗報でしょう。
他社のポイ活プランと比較 auマネ活プラン+のメリットとデメリット
auだけでなく、他社でもポイ活プランを展開しています。ドコモは「eximo ポイ活」と「ahamo ポイ活」、ソフトバンクでは「ペイトク」です。また、楽天モバイルの最強プランにも、楽天モバイルでの買い物でポイントが還元される特典があります。ここでは、大手キャリアのポイ活プランを楽天モバイルも含めて比較します。 還元を含めた実質料金が最も安いのは楽天モバイルです。楽天モバイル契約者には楽天市場でのポイント還元率が4%アップする特典があり、最大で月2000ポイント還元されます。これを含めると、楽天モバイルはデータ使用量が20GB以上の月でも実質1278円で使えます。データ使用量が3~20GB未満なら実質178円、3GB未満なら922円得する計算です。楽天市場での買い物が多い人は、たとえ通信を全くしなくても楽天モバイルを契約しておいた方がお得ですね。 また、auマネ活プラン+、eximo ポイ活、ペイトク無制限は、固定回線とのセット割、家族割、カード支払い割に加え、特定サービスでの一定額以上の決済をクリアしてこの料金です。楽天モバイルは誰もが条件なしで月額3278円ですし、家族割、シニア割、学割なども適用可能です。さらにアプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話料金は無料でかけ放題です(一部の番号を除く)。3キャリアに比べると通信品質は劣るのが最大のデメリットですが、安さでは圧倒的といってよいでしょう。 楽天モバイルを除くと、最大の還元を受けた場合の実質料金は、無制限プランではeximo ポイ活が月額2728円と最も安くなりました。eximo ポイ活は通常料金は最も高いものの、還元は5500円分(5000ポイントをスマホ料金の支払いに充当した場合の実質的な割引)と高額です。終了日未定のキャンペーンにより還元率も10%と高いため、最大還元に必要な決済額は5万円と少なめです。 今回紹介したauマネ活プラン+は最安の実質料金では月額3678円と最も高くなりました。しかし、各社のポイ活プランは適用条件や還元方法が多岐にわたるため、料金以外も含めメリット/デメリットの検討が必要です。 例えばauマネ活プラン+は家族割プラスの対象外(回線数のカウントのみ対象)のため、契約が1回線のみの場合でも割引額が減りません。また、eximo ポイ活とahamo ポイ活の還元率は10%と高いように見えますが、これは終了日未定のキャンペーン期間中のみで、通常はdカード GOLDが5%、dカードが3%です。ペイトク無制限もプラン適用から3カ月は10%ですが、それ以降は5%に下がります。その点、auマネ活プラン+の還元はキャンペーンなしの額です。また、auマネ活プラン+には銀行の円普通預金金利が上がるといったメリットもあります。 一方、auマネ活プラン+は年会費無料のau PAYカードでは還元率が下がるため、年会費1万1000円のau PAY ゴールドカードが必須なのはデメリットです。また、eximo ポイ活はd払いかdカードで合計5万円以上利用すれば最大の還元が受けられるのに対し、auマネ活プラン+はau PAYとau PAY ゴールドカードでそれぞれ一定額の決済が必要なのも面倒です。 ちなみにソフトバンクのペイトクは、PayPayが使える店舗の多さが最大の強みでしょう。コンビニやチェーン店はどの決済にも対応していますが、小規模な店舗はPayPayのみといった場合も多く、決済額を積み上げやすいのが魅力です。