MVP初受賞の武藤嘉紀、移籍の可能性 年俸額が残留のポイントに 神戸で13ゴールと2連覇に貢献「なにが自分のベストか考えたい」
サッカーJリーグが10日、横浜アリーナで年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」を開催した。J1最優秀選手(MVP)は神戸で13ゴール、7アシストと活躍して2連覇に貢献したFW武藤嘉紀(32)が初受賞。神戸からは昨季のFW大迫勇也(34)に次いで2人目となる。 【写真】神戸J1連覇の祝勝会で、大喜びでビールかけをする武藤嘉紀 武藤は「ここまですんなりきたわけではない」と感無量の表情。中学時代の成績はオール5で「サッカー選手がダメだったら医者になる」と慶応高を受験した。2014年、慶大在学中からFC東京に入団したまではよかった。 翌15年にはドイツ1部リーグのマインツに移籍したが故障が続き、復帰しても1年間、ベンチ入りさえできない時期もあった。21年に神戸に移籍してから4季目。自宅のある東京から単身赴任を続けている。 このオフのストーブリーグの目玉の1人。「なにが自分のベストか考えたい」とMVPをきっかけに神戸から移籍する可能性もある。神戸は慰留する方向だが、今季の武藤の年俸は1億9500万円。神戸には全Jリーガーでもトップの大迫(年俸4億円)がいる。どの程度の提示ができるかが残留のポイントになりそうだ。 (久保武司)