オミクロン株が森保ジャパンの強化活動を直撃する懸念
森保ジャパンの2022年初戦として1月21日に埼玉スタジアムで、ウズベキスタン代表との国際親善試合に臨むことが11月29日にJFAから発表されている。 国際Aマッチデー以外に組まれる一戦へは、原則としてヨーロッパ組を招集できない。オフ明けとなる国内組に試合勘を取り戻させる目的でマッチメークを望んだ森保監督は、1月17日から事前キャンプをスタートさせる青写真を描いている。 しかし、この状況で日本国内がオフの間にヨーロッパ視察を行えば、オミクロン株の感染状況次第ではキャンプや試合自体で不在になる事態も考えられる。これが森保監督の言う「本末転倒」であり、現状を鑑みれば視察の中止は避けられないと言っていい。 オミクロン株は1月の代表活動自体にも影響を及ぼしかねない。 政府は11月30日午前零時から、全世界を対象として外国人の新規入国を原則禁止とした。期間は「当面1ヵ月」とされているが、来年1月以降の感染状況がどうなるのかはわからない。ウズベキスタンだけでなく、1月27日と2月1日にホームで組まれているアジア最終予選の相手、中国とサウジアラビアの代表選手団も入国できない事態も考えられる。 「現時点ではオミクロン株の影響を受けて変更、という情報は入っていない」 ウズベキスタン戦へ向けた影響は現時点でないとして、開催できる前提のもとで準備を進めていくと語った森保監督は、一方で不測の事態にも備えたいとして、こう続けた。 「もしウズベキスタンと試合ができなくなった場合、まず代表の活動をやらせてもらえるかどうかを含めて考えていかなければいけない。活動ができるとして、例えばJクラブは新しいシーズンへ向けて立ち上げられたばかりなので、試合は組めないと思っている。ならばトレーニングだけのキャンプに徹するのか、あるいは大学生との練習試合など別の活動案も持っておかなければいけない。具体的な選択肢はこれから考えていきたい」 現状ではウズベキスタン戦の直後に、アジア最終予選のホーム2連戦に臨むメンバーを発表する予定になっている。しかし、現状の厳格な水際措置が継続されればなでしこと同じく、帰国してくるヨーロッパ組も例外なく待機措置の対象になる。