ブレーキレバー☆身近な部品だから「作動性を高めて」タッチを改善!!
可動部、作動部にはグリスアップが基本
ブレーキレバー側ヒボット部の磨耗状況を確認しながら、パーツクリーナーで部品洗浄してみよう。砲金ブッシュが編磨耗しているときには、本来なら部品交換だが、工作機械があれば、自家製ブッシュへ入れ換えも可能だ。ピボットボルトは乾燥していて無残なコンディションだった。油っけがまったく無く、しばらく放置されていた車両なのか?表面には薄っすらサビも出始めていた。真鍮のワイヤーブラシを利用し、まずはサビ落しから始めた。さらに不織布シートで磨き込めば良いだろう。クリーンナップ後は、グリスを塗布して、作動性を確認してみよう。
プレーキピストンプッシュ部の重要性
ブレーキレバーピボットのブッシュ部分にもグリスアップを忘れてはいけない。さらにブレーキマスターシリンダーの「ピストンを押し込む突起部分」にもグリスアップを施そう。特に、この押し部へのグリスアップは、レバーの操作フィーリングが向上する効果的なメンテナンスだ。 ────────── POINT ポイント1・ブレーキレバー周りは日常メンテナンスを行い、レバーの作動摺動性を高めよう。乾燥状態はもっての外だ!! ポイント2・ ダストブーツの破れ発見時には即部品交換しよう ポイント3・ブレーキピストンのローテーションで激変するのがレバータッチだ ────────── ディスクブレーキ車のマスターシリンダーはもちろん、ドラムブレーキ車でも、ブレーキレバーホルダー周辺のメンテナンスは重要だ。定期的にメンテナンス実践しなくてはいけないポイントでもある。特に、雨天走行後やツーリングから帰還したときなどには、ブレーキレバーやクラッチレバー周面のクリーンナップとメンテナンスが重要で、やり方次第では、これまで以上にレバータッチが改善されることが多い。レバータッチが良くなると、走りに集中でき、何よりバイクに乗るのが楽しくなる。 レバーエンドが折れてしまったり、転倒や立ちゴケでレバーが大きく曲がってしまった時には、ブレーキレバーを交換しなくてはいけないが、そのような時でも、単純に新品部品への交換ではなく、周辺環境も徹底的にメンテナンスしてみよう。メンテナンスによって、作動性の向上やレバータッチが想像以上に良くなるものだ。特に、雨天走行後は、ディスクローター&キャリパー周辺の水洗いと同時に、マスターシリンダー周りの洗浄とグリスアップも必須項目だと考えるべきである。 ブレーキレバーを握ったときに、指先にビビリ感やキシミ感があるときには、ブレーキマスターピストンの偏磨耗が考えられる。こんなときには、ダストブーツを取り外し(ブーツが切れているときには新品部品に迷わず交換しよう)、ピストンを回す=ローテーションしてみよう。ほんの僅かな作業で振動やキシミ感が消え、実にスムーズなレバータッチが蘇るケースが多々ある。グリスアップ実践と同時に、ブレーキマスターピストンの「ローテーション」も定期的に実施し、常にレバータッチが良くありたいものだ。
たぐちかつみ