メッツが菅野獲得に名乗り?!
メジャー移籍を目指しポスティング交渉がスタートしている菅野智之(31)の争奪戦にニューヨーク・メッツが名乗りを上げていることが22日(日本時間23日)明らかになった。ニューヨークポスト紙など複数の米メディアが報じたもの。ニューヨークポスト紙によるとメッツが今オフのFA市場で獲得に熱心なのは前アストロズのジョージ・スプリンガー外野手だが、「メッツは少なくとも菅野の獲得を検討しており、あるメッツの外部役員は『メッツに注目しよう。彼らには他のチームと同じく(菅野の)獲得のチャンスがあると思う』と語った」という。 また同じニューヨークのヤンキースが菅野争奪戦のライバルであることを指摘した上で「ヤンキースはDJ・ルメイヒューの再契約を最優先にしており、その見通しがつく前に菅野と契約することは難しい。ルメイヒューの再契約から方向転換して、ローテーション強化に集中する可能性もあるが、現時点では、そういう兆候はなく、もしメッツに菅野獲得計画があるのであれば早急に動かなければならないだろう」と提言した。 ただ菅野の獲得に興味を示す複数球団の幹部の話として「菅野は読売ジャイアンツという日本のヤンキースでプレーしてきた。その(市場)価値を落としたくないと考えていることから大型チームが有利なのは否定できない」という。 また菅野の評価については、「31歳の菅野は、田中将大やダルビッシュ有がMLBに移籍した際よりも年齢が高く、彼らの移籍時のような騒動(大争奪戦)にはなっていない。だが、彼は2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、ノーラン・アレナド、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチを含むスター選手が揃ったチームUSAに6イニングを投げて自責点01失点の輝きを放った。専門家たちは、MLB移籍が33歳になったが、その後、7年間も色褪せることなく平均以上の投球を見せポストシーズンでも素晴らしい仕事をした黒田博樹と同レベルに評価している。菅野は直球の勢いで勝利を得てきたのではなく、主に90から92マイル(145キロから148キロ)あたりのボールで勝ってきた。彼の強みは球種の多様性とピンポイントのコントロール。彼は6歳若いがザック・グレインキーのような投手ということになるだろう」と好意的に記した。 菅野がメッツに加入すればエースのジェイコブ・デグロムに続くローテーの2番手、3番手をマーカス・ストローマンとともに支えていくことになると予想。「メッツが菅野と複数年契約を結べば将来のローテーションの厚みが守られるだろう」と評価した。 また同紙はヤンキースは過去に日本から伊良部秀輝、松井秀喜、田中将大のスターを獲得して成功したが、メッツは松井稼頭央を3年2300万ドル(約23億8000万円)の契約で獲得して失敗。「彼はヤンキースが獲得選手たちと同じレベルにはなかった」という話もつけ加えている。