クロアチア大統領選、現職ミラノビッチ氏勝利 過半数届かず決選投票へ
[ザグレブ 29日 ロイター] - クロアチアで29日に大統領選が実施され、選挙管理委員会によると、現職のミラノビッチ大統領が最多票を獲得した。ただ、過半数に届かず、2位のプリモラツ元教育・科学相と来年1月12日の決選投票に進むことになった。 全投票所の集計が完了した時点で、ミラノビッチ氏の得票率は49.1%、プリモラツ氏は19.35%だった。 中道左派の野党「社会民主党」の党首でもあるミラノビッチ氏は欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)のウクライナ支援に反対する姿勢を示しており、外交・公共政策を巡ってプレンコビッチ首相と対立してきた。 この日は支持者を前に、不透明な情勢の中、政府に手を差し伸べると述べ、融和的なメッセージを送った。 プリモラツ氏は、中道右派与党のクロアチア民主同盟が支持する。 大統領は外交政策、防衛、安全保障に関する発言権を持つものの、法律に拒否権を行使できないなど権限は儀礼的なものにとどまる。