リトアニアで貨物機墜落、1人死亡 欧州で国際貨物が関係する火災相次ぎ、当局が関連調査
リトアニアで25日未明、首都にあるビリニュス空港に着陸しようとしていた独国際物流大手DHLの貨物機が墜落し、少なくとも100メートル滑って空港付近の民家に衝突した。当局が明らかにした。乗員1人が死亡、3人が負傷した。欧州ではこのところ国際貨物が関係するとみられる火災が相次いでいるが、リトアニア当局は現時点でテロを示す証拠は見つかっていないとしている。 これは25日、リトアニアのビリニュス空港に着陸しようとしていた貨物機が、墜落・炎上する様子を捉えた防犯カメラの映像だ。貨物機は近くの民家に突っ込み、乗員1人が死亡した。当局によるとそのほかの乗員3人が負傷したが、地上にいた人にけが人はいなかった。 事故機はスウィフト航空が独物流大手DHL向けに運航していた定期便で、独ライプチヒから離陸した。空港の広報担当者によると、事故機はボーイング737―400型機。捜査当局が事故の原因を調べているが、警察は事故前に爆発の兆候は何もなかったとしている。 一方で、捜査幹部はテロの可能性も排除しないと話す。 ドイツ当局は、今年初めにライプチヒの倉庫で、荷物に隠された発火装置が原因とみられる数件の火災について捜査している。英警察の対テロ部門は、7月に荷物が火元とみられる倉庫火災について捜査を続けている。 複数の治安当局者はロイターに対し、爆発した荷物は米国行きの貨物便で爆発を引き起こそうとロシアが計画し、その予行演習の一環だったと述べた。メディアの報道によれば、英独のほかポーランドでも同様の事件があり、いずれもリトアニアから送られた荷物が関係しているという。