リストラ9000人 業績悪化の日産自動車 復活のカギは【Bizスクエア】
日産にはe-POWERと呼ばれる独自のハイブリッド車があるが、現在、アメリカでは販売されていない。 ナカニシ自動車産業リサーチ 中西孝樹 代表アナリスト: 日産のハイブリッドの仕組みはすごく特徴的で、ある意味では非常に良いハイブリッドではあっても、グローバルどの地域にでも適しているとは言えない代物だった。 日産のe-POWERは、他社のハイブリッド車に比べて高速走行での燃費性能が劣るため、長距離運転が多いアメリカでは売れない現状がある。 ナカニシ自動車産業リサーチ 中西孝樹 代表アナリスト: なぜか日産は自分たちの成功体験である「e-POWER」の技術に非常に固執した。これは良い技術だと。これを発展させていかなければいけない。アメリカのマーケットは、これどうだといったら、現地は「こんなハイブリッドではアメリカで売れないからいらない」。アメリカにハイブリッドは入れないというロジック。 今の日産では、社内で問題解決がスムーズに進まないという。 ナカニシ自動車産業リサーチ 中西孝樹 代表アナリスト: 実際に日産の人たちに、個人的に聞くと、みんな心配している。これじゃ俺たちどうなるのだろう。彼がだめだ、これがいけないと、評論家は山のようにいるが、誰1人として会社の問題を解決しようと動く人たちがいない。それが結果として外部環境が悪くなり考えられないぐらいのスピードの業績悪化。そういうものによって初めて全員がじぶんたちのやり方が間違っていた。内田社長が初めて「反省している」という言葉を使ったが、「自分たちで売れる商品がない」。そういう意味において本当に日産が初めて反省して気がついた。将来に向けてちゃんとした改革をやっていこうという機運に今なったところ。 ここからは日産自動車を取材している経済部の梅田記者に話を聞く。 日産が今月行った決算発表で新たな取り組みを発表した。世界での生産能力を20%削減、さらに9000人の人員削減をするとしている。