【スワンS・生情報】調整パターンの変更が奏功しそうなバースクライ 坂路オンリーにしたワケは?
[GⅡスワンステークス=2024年10月26日(土曜)3歳上、京都競馬場・芝外1400メートル] バースクライ(牝4・千田)は従来の坂路・ウッド併用という調整パターンから、この中間、坂路オンリーの仕上げに変えてきた。その理由について聞くと「コースでやると、蹄を傷めやすいところがあったんだ。それは能力のある馬だからこそでもあるんだけど…」と千田調教師。時に前後の脚をぶつけてしまうほど、しっかり踏み込んで走る。いいフットワークを持っているがゆえに抱える蹄のリスクがあったというわけだ。 これまでは追突(前後の蹄をぶつけること)対策としてラバー付きの特殊な蹄鉄を履かせていたが、「今回は調整法を替えた効果もあってか、蹄の具合が一番いい。通常の蹄鉄でいけるんじゃないか」と仕上がりに確かな手応えを見せている。 前走・CBC賞(11着)はスタート直後に寄られて、最後方までポジションを下げるロス。「後ろから長く(脚を使う)というより、好位でためて一瞬の脚を生かしたほうがいいみたい。久々の1400メートルにうまく対応できれば」と指揮官はVイメージを描く。 今春のGⅢオーシャンSで3着した岩田望との再コンビ、そして何より蹄の具合の良さを生かせれば…。ハーツクライ産駒の4歳牝馬による波乱の一撃が十分にありそうだ。
東スポ競馬編集部