外国人観光客向けの二重価格「名古屋城では考えとらん」 河村市長が定例会見
名古屋市の河村たかし市長は1日、市役所で定例記者会見に臨んだ。姫路城(兵庫県姫路市)で検討されている外国人観光客に入城料を上乗せする「二重価格」について、「名古屋城では考えとらん」と述べた。 【動画】名古屋市の河村市長が定例会見(2024年7月1日)
姫路城での値上げ議論に「感じ悪い」
姫路城を巡っては、姫路市の清元秀泰市長が6月の国際会議で入城料の値上げに言及。現在の大人(18歳以上)1000円の入城料に対し、「外国の人は30ドル(7月1日現在の為替で約4800円)」などと、二重価格の設定を示唆して賛否を巻き起こしている。 これについて問われた河村市長は「感じ悪いわね」として、名古屋城で検討するつもりはないと明言。オーバーツーリズム対策の側面があることに対しても、「名古屋はまだオーバーツーリズムいっとらん。ようけ(たくさん)の人に来てもらいたい、ということでええと思いますけど」と述べた。
「『前回の市長選で最後』はウソか」に言葉濁す
7日の投開票が迫る東京都知事選について、河村市長が共同代表を務める日本保守党から「候補者立てないかんかったですね、極めて残念」とした上で、現在は「(次期)衆院の候補者を探してうごめいております」と明かした。 現職の小池百合子氏に対しては「子どもにウソを言わんような日本を作ろうというぐらいのことは言いたい」と、学歴詐称疑惑について暗に批判。一方、河村市長自身が前回の市長選で「これで(市長選に出るのは)最後」と述べたことは「ウソにならないのか」と記者から問われると、「前回そう言いましたことは事実。それだけは認めておりますけど、最近いま1回やりゃあいう人がようけござることはござる。そういうことがないこともないけど、ちょっと待ってちょう」と言葉を濁した。 (関口威人/nameken)