スーパーで購入したお菓子が「自主回収」の対象に! 確認して“異常”はなさそうだし「返送」などの手続きも面倒なので、食べてしまって大丈夫でしょうか…?
お菓子やパンといった食品が異物混入や健康被害により「自主回収」の対象となることがあります。しかし、手元にある回収となった商品を見ても、何ら異常がないように見えるケースもあるかもしれません。そんなとき「返送や返金手続きが面倒」「別に食べてしまっても心配ないのでは?」と考える人もいるでしょう。 この記事では、自主回収の対象となった食品について、本来の取り扱い方やもし食べてしまった場合の対処法などを解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
「自主回収」を無視しても消費者に罰則はない
「仕事が忙しくて時間が取れない」「たかだか数百円のために手間をかけたくない」といった理由で、自主回収の対象商品を返品しないこともあるでしょう。もし消費者が回収対象となっている商品を返品せず処分したり食べたりしても、罰則はありません。 しかし、購入したお店の悪評をばらまいたり、第三者にわざと回収対象商品を押し付けたりしてはいけません。自主回収の商品が発生したことに対する責任は、商品の製造者や販売者にあります。とはいえ「この商品を食べてこんなことが起きた」といった悪質なデマを流して何らかの被害が発生すれば、偽計業務妨害などの罪に当たる可能性があります。 消費者に明確な罰則がないからこそ、自主回収の商品をどう扱うかは個人のモラルに任されています。間違ってもSNSに悪質な情報を載せたり、知人に商品を無理やり押し付けて食べさせたりしてはいけません。
「自主回収」の食品は返品・回収に従うのが無難
自主回収される食品が手元にある場合は、自分で処分したり食べたりせず、返金や回収の手続きをしたほうがいいでしょう。企業が製造物を自主回収する主な理由は、以下のとおりです。 ・「食品衛生法」「食品表示法」に違反する可能性がある ・健康被害が出る恐れがある 以上の理由から、回収対象となった食品は危険性が高いといえます。 「返金手続きをするのが面倒」「こちらから発送する時間がない」といった理由で、返品をせずに処分してしまおうと考える人もいるでしょう。しかし、自分で回収対象の食品を処分するのは危険です。 もし回収対象の食品を処分したにもかかわらず、何らかの理由で人や動物の口に入ってしまい、健康被害が及ぶ可能性も否定できません。「自分の手元にある商品は大丈夫だろう」と後先考えずに処分してしまうと、実際に被害が出た際に後悔することになるでしょう。 自主回収対象の食品は自分で処分せず、アナウンスにしたがって返品・回収をしてもらいましょう。