「相手から見ると5回までしか攻撃ができない」球界OBが早くも巨人のリーグ連覇を予想 注目の藤川阪神の順位は?
いよいよ2月1日のキャンプインから2025年度シーズン、ペナント奪取を目指す1年が始まる。 【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック 各球団の補強陣容も明らかになってきたことで、球界内からは早くも今シーズンの順位予想の声もあがり始めた。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「【セリーグ順位予想】優勝は〇〇!!意見が分かれるのは「阪神の順位」その理由は?現時点で考える2025年セリーグ順位予想について語ります!」と題した動画を更新。今季のペナントレースの行方に独自の見解を語っている。 動画内では「また開幕前に変わると思うので。そちらが(順位予想の)本番」と前置きした上で、今回はオフの戦力補強などの現状を踏まえての予想とした。 高木氏の現時点の順位予想は以下の通り。 1位・巨人 2位・広島 3位・阪神 4位・DeNA 5位・ヤクルト 6位・中日 まず優勝候補にあげた巨人に関しては「優勝してさらに補強した」と指摘。 オフの大型補強が話題を集めた。ソフトバンクからFAとなった甲斐拓也、楽天を自由契約となった田中将大、また中日の絶対守護神として活躍したライデル・マルティネス、新外国人選手として3Aでは「トリプルスリー」を達成したこともあるトレイ・キャベッジを獲得、セットアッパーとしてDeNAを戦力外となった左腕の石川達也を獲得と多士済々な顔ぶれも期待を高めている。 強力バッテリーに絶対守護神が加入したことで「相手から見ると5回までしか攻撃できない。あの投手陣を見たら、なかなか牙城を崩していくというか、打ち崩すのは難しい。だから勝ちゲームはほとんど拾っていけるかな」と指摘した。打線の課題はあるとしながら、阿部監督は様々な方法で得点力をあげていくと見る。 優勝しながら積極補強を進めたことで「2年連続の優勝につながるかな」と指摘。昨年の救援防御率は阪神と並ぶ12球団トップタイとなる2.27を記録。4季ぶりリーグ優勝の大きな原動力となった。さらに強固なブルペンとなることが予想されるとあって、他球団は早めの仕掛けも必須となる。 2位には昨年、9月の急失速も話題を呼んだ広島をピックアップ。「実力がなかったら9月に首位にたっていない」とした上で、課題には年間通してのパフォーマンスと打線をあげた。課題の打線に関しては侍ジャパンでも存在感を示した若き主砲、小園海斗をキーマンにあげながら、「外国人2人が入って、上がり目はあるし、強いんだろうな」と上積みがあると予想する。 新井監督の指揮官3年目シーズンとなることで采配にも冴えを見せるとした。 そして注目の藤川球児監督率いる阪神は3位と予想。「監督が新鮮。岡田監督が(選手に)厳しいことを言ってきた中、藤川監督が来て理論的に話してくれる」とメリットが生まれるとした。 ただ持ち味の投手力においては「下がってきている」と一時期の勢いは欠けていると指摘。昨季リーグ連覇を逃がした背景には、思ったように投手起用が進まなかったことも要因にあがった。 それでも投手出身の監督が来たことで、いかに持ち味の投手力を盛り立てるかが注目とした。 4位には昨年下剋上から日本一を達成したDeNAを予想。理由には「補強ができていない」としながら、現在交渉中ともいわれるトレバー・バウアーが鍵を握るとした。 「バウアーが来たら違う。Aクラスに確実に入る。あとは長期戦になってくると守備が大事。短期決戦ではいいけど、昨年の戦いを見ると守備の破綻を減らせるか」と守備力強化もポイントにあげた。 動画内ではヤクルト、中日の戦いぶりについても触れている。 今オフは巨人の迫力ある補強が話題を集める中、リーグ連覇を阻むチームは現れるのか。3月の開幕まで各チームがいかに戦力を整えていくかにも注目が高まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]