「全然ダメでした」オリックス・宗佑磨、1000万ダウンの7300万でサイン「野球人生で一番状態が悪い年」
オリックスの宗佑磨内野手(28)は2日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、8300万円から1000万円ダウンの年俸7300万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。 「全然ダメでした。途中で、どうしたらいいかも分からない状態になってしまったので結構、野球人生で一番状態が悪い年でした」 リーグ3連覇した昨年までは3年連続で100試合以上、100安打以上を記録し、攻守ともにチームに貢献してきた。今年は97試合出場にとどまり、289打数68安打の打率2割3分5厘、1本塁打、22打点と低調だった。8月下旬に離脱すると、シーズン最終戦まで復帰できなかった。 「今まで続けてきたことを振り返って、良いときの感覚を出そうとしてしまった。当時と体も変わってますし、昔と同じようなことをしていてもこれ以上、進化はないんだろうなとは思っていた。やっぱり結果がついてくる世界なので、目の前の結果を欲しがって、小手先に走ってしまうことが個人的には多かったかな。その結果はこうだったということですね」 宗がレギュラーに定着した2021年からチームはリーグ3連覇を果たした。その最初のシーズンは139試合で打率は2割7分2厘、9本塁打、42打点だった。長打率は3割9分3厘。今年は12二塁打、2三塁打、1本塁打の長打率3割1厘まで下がった。巻き返しのシーズンへ、思考をあらため、長打力を備えた打撃へ回帰を図る。 「良い感覚が出てきたものもあるので、弱点を消すんじゃなく、自分の長所を伸ばしていこうという考え方に変わりました。僕の良いところはしっかりとスイングができるところ。あと長打がしっかり打てるところだと自分では思っていたんですけど、1軍で出る試合が増えるごとに結果を出していかないといけないという、そこばっかりにとらわれて、単打ばかりの成績になって、年々そうなっているのが振り返って分かること。それだとやってて楽しくないんですよね。やり切って後悔のないようにしたい、というふうに思うのが僕が一番やりたいことなので、もう一度、いろいろ振り返って、良いところを伸ばしていこうという決断になりました」 岸田護新監督が「レギュラーは白紙」という話をしていることに触れ、三塁のポジションをもう一度、確立する決意だ。
中日スポーツ